公開日:2023/1/16 最終更新日:2024/10/30
福祉用具専門相談員を目指す際、気になるのが年収です。福祉用具専門相談員の年収はいくらなのでしょうか?また、福祉用具専門相談員として年収アップを目指すには、どのような方法があるのでしょうか?
この記事では、福祉用具専門相談員の平均年収を地域別や他業種との比較、年収アップを目指す方法を紹介します。
1 福祉用具専門相談員の平均年収
2 【地域別】福祉用具専門相談員の平均年収
3 福祉用具専門相談員の年収は他の職員より低い?高い?
4 福祉用具専門相談員の年収は今後どうなる?
5 福祉用具専門相談員が年収アップを目指す方法
6 今からでも年収アップは目指せる!
介護求人ナビに掲載されている求人情報から算出した情報によると、2022年11月2日現在の福祉用具専門相談員の正社員の平均年収は3,070,000円、月給に換算すると255,833円でした。
一方、令和5年賃金構造基本統計調査によると、令和5年(2023年)の日本の労働者の賃金月額平均は346,700円でした。
福祉用具専門相談員の正社員の年収は、全国的に見て平均からやや低いといえます。
また、福祉用具専門相談員のパート・アルバイトの平均時給は1,139円です。厚生労働省から発表されている最低賃金の全国平均額は1,055円となっており、福祉用具専門相談員の平均時給は最低賃金額より84円高くなっています。
福祉用具専門相談員は正社員として働くのはもちろん、パート・アルバイトとして働くのにおすすめの職種です。
介護求人ナビに掲載されている求人情報から算出した情報によると、地域別の平均年収・給与は下記の通りです。
年収(正社員) | 時給(パート・アルバイト) | |
関東 |
3,050,000円 | 1,100円 |
東海 |
3,180,000円 | 1,138円 |
関西 |
3,050,000円 | 1,170円 |
出典:介護求人ナビ「福祉用具専門相談員の年収・時給データ」
2022年11月2日現在、福祉用具専門相談員の平均年収が最も高いのは東海地方で、平均年収は3,180,000円となっています。
現在東海で福祉用具専門相談員の人手が不足しており需要が高まっていることが、平均年収が高い理由だと推測できます。
福祉用具専門相談員は、福祉用具貸与事業を行なう事業所で2名以上の配置が義務付けられている重要な職種です。しかし、介護業界の慢性的な人手不足に伴い福祉用具専門相談員も不足していると考えられます。
福祉用具専門相談員と同じ職場で働く可能性がある職員の平均年収を、介護求人ナビで調査し下記にまとめました。
職業 | 年収(正社員) | 時給(パート・アルバイト) |
福祉用具専門相談員 |
3,070,000円 | 1,139円 |
受付・介護事務 |
3,290,000円 | 1,072円 |
営業 |
3,930,000円 | - |
出典:介護求人ナビ「福祉用具専門相談員の年収・時給データ」
福祉用具専門相談員の正社員の年収は、他の職員と比べて低い傾向にあります。
一方、時給は他の職員よりも福祉用具専門相談員が高い傾向にあるため、パート・アルバイトとして働く際には安定して給与をもらえるかもしれません。
福祉用具貸与事業所でパート・アルバイトとして働くことを検討しているのであれば、福祉用具専門相談員も選択肢として考えてみてください。
福祉用具専門相談員の年収は今後上がる可能性があります。
日本は現在、総人口の約3割に当たる約3,500万人以上が65歳以上の高齢化社会です。高齢化は年々進んでおり、施設入所だけではなく在宅介護の需要も高まっています。
厚生労働省の調査によると、在宅介護の利用数は年々増加傾向。2020年では在宅介護サービスの利用者は359万人ですが、2023年には391万人、2040年には474万人に増加すると推定されているのです。
自宅でより安全に生活するためには福祉用具が必要になるため、在宅介護の利用者増加に伴い福祉用具の需要も高まるでしょう。福祉用具の需要の増加に伴い、利用者の福祉用具に関する相談にのれる福祉用具専門相談員の需要が増加する可能性があります。
福祉用具に対する高い専門性を持つ福祉用具専門相談員を確保するために、事業所が給与や福利厚生を改善することが考えられます。
福祉用具専門相談員は、日本の高齢化に伴い年収アップの可能性がある職種です。
しかし、すぐに給与や待遇の改善が行われるとは限らないため、今からできる年収アップを目指す方法を知りたい方もいるでしょう。
福祉用具専門相談員が年収アップを目指せる方法には下記の5つがあります。
ここでは、福祉用具専門相談員が年収アップを目指す具体的な方法を紹介します。
資格を取得すると、資格手当がついたり担当できる業務が広がったりする可能性があります。
福祉用具専門相談員におすすめな資格は下記の3つです。
なぜ上記の資格を取得すると年収アップを目指せるのか、ひとつずつ理由を解説します。
●普通自動車第一種免許
普通自動車第一種免許を保有していなくても福祉用具専門相談員としては働けます。
しかし、福祉用具専門相談員は車で福祉用具のレンタルや納品を行なうことが多いため、普通自動車第一種免許を持っていると重宝されます。
車が運転できない人と比べると業務の幅が広がるため、年収アップにつながるかもしれません。
●福祉用具プランナー
福祉用具プランナーとは福祉の現場で活躍している方に向けた民間資格です。
福祉用具専門相談員が講習を受ければ誰でも資格を取得できるのに対し、福祉用具専門プランナーは福祉の現場で働いている方でないと取得できない資格です。
最適な福祉用具の選定や使用計画について学ぶことで、福祉用具専門相談員としての知識がさらに身に付き、スキルアップにつながります。
スキルアップにより他の職員と差が付き、年収アップにつながるかもしれません。
●ケアクラーク
ケアクラークとは介護事務について学べる資格です。
福祉用具専門相談員は、福祉用具の選定や計画書作成に加えて介護事務の業務を兼任する可能性が高いです。
ケアクラークを取得することで、介護報酬請求業務や事務処理、窓口業務など重要な業務を担当できるようになります。
資格手当がもらえる可能性もあるため、取得を目指してみてください。
福祉用具専門相談員は、福祉用具の選定などの業務に加えて、営業の仕事も行なう可能性があります。施設によっては、契約成立数に応じてインセンティブが発生する施設もあります。積極的に新規顧客を開拓することで、年収アップを目指せます。
事業所によっては福祉用具専門相談員が介護事務や経理、訪問介護などを兼任することも。兼任を断らずに取り組むと事業所が手放せない人材となり、年収が上がる可能性があります。
勤続年数が長くなると、リーダーや管理職への昇進を打診されることがあります。リーダーや管理職などの役職に付くと役職手当が支給されるため、年収アップにつながるでしょう。
現在の職場で年収アップが難しいようであれば、転職するのも一つの手です。
福祉用具専門相談員は、事業所や地域によっても年収に差があります。現在働いている職場で年収アップが見込めないのであれば、待遇が良い施設や別の地域の施設への転職を検討してみてください。
福祉用具専門相談員の年収は平均的ですが、アルバイト・パートの時給は平均よりも高い傾向があります。年収アップを目指すのであれば、資格を取得したり営業としてインセンティブの獲得を目指したりすると良いかもしれません。今いる事業所で年収アップが見込めないのであれば、転職も視野に入れてみてください。
介護求人ナビでは地域や雇用形態で条件を絞り込み、希望に合った職場を探せます。転職の際には介護求人ナビを活用して、年収アップを目指しましょう。
■福祉用具専門相談員とは?仕事内容や資格、やりがい、給与について解説
■福祉用具専門相談員の年収は?今後の展望から年収アップの方法まで解説
■福祉用具専門相談員はきつい?楽しい?向いている人の特徴も解説
■福祉用具専門相談員の将来性は?キャリアアップを目指す方法まで解説
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