リハビリや医療ケアなどを受けながら、在宅復帰をめざす「介護老人保健施設」。医療的な側面が強い分、特別養護老人ホームやグループホームなどに比べると、介護スタッフに求められることも違ってきます。
そこで今回は、「介護老人保健施設」に転職した先輩たちの失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
思った以上に重度の方もいて大変。これじゃあ特養と変わりないかも…
25歳/女性/美由紀
特別養護老人ホームに3年間勤務。重度の方も多く、心身共に負担が大きい職場でした。できればもっとコミュニケーションを重視した介護がしたかったので、介護老人保健施設(老健)に転職。老健なら重度の方が少ないし、落ち着いて介護に取り組めると思ったからです。でも甘かったみたい。実際は、寝たきりに近い方もいるし、看取りを行うことも。忙しさは特養と変わりません。転職先の選択を間違えたのかな。
《アドバイス》
確かに老健は在宅復帰をめざすための施設。病院から退院しても、まだ自宅生活は難しいという人が、老健でリハビリをしながら、自宅へ戻ることを目指します。一時的な利用が前提となるので、最期まで住み続けることが可能な特養に比べて要介護度の低い人が多い、と言えるかもしれません。しかし施設が不足している現状では、特養待機者が老健を利用するケースも増えています。そのため、利用者の身体状態は様々。病状が安定している比較的軽度の方もいれば、重度の方もいるというのが実情だと思います。また、受け入れ態勢によって、それぞれの施設の入所条件の詳細も異なります。
老健だから重度の利用者が少ないと決めつけず、面接の場などで、どのような身体状態の利用者が多いのかを確認すると良いでしょう。
また、あなたの場合は「コミュニケーションを重視した介護がしたい」という目的がありますよね。もし、軽度の方を対象にした介護がやりたいと思うのならば、デイサービスや、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅も選択肢に入れて検討してみてはいかがでしょうか。ただし、有料老人ホームにも、要介護度の高い方を積極的に受け入れている施設もあります。
転職先を選ぶ際は、施設の種類に加えて、その施設がどのような人を対象にし、どのような介護サービスをめざしているのかを知ることが大切です。
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