社会福祉法人とは、法律により社会福祉事業を行うために設立された公益法人のこと。民間企業が運営する施設とは、少し違いがあり、初めての人は戸惑うことも。
今回は、社会福祉法人が運営する施設に転職した先輩の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
実習生が次々にやってきて、実務と指導で、てんてこまい!
27歳/女性/あやの
有料老人ホームから、社会福祉法人が運営する特別養護老人ホームに転職しました。大勢の利用者様のケアで、毎日慌ただしい日々です。そして、ただでさえ忙しいのに、うちのホームでは、実習生を受け入れているんです。転職したばかりで、実習生の教育やフォローもさせられ、もう大変! 正直、疲れてしまいます。
《アドバイス》
福祉系大学や介護の専門学校などの実習は、主に特別養護老人ホームや介護老人保健施設などで行われます。民間の施設が研修の場になることは少ないため、民間企業から転職すると、初めての体験に驚くかもしれません。
実習は、受け入れ先の現場にとっては負担な面もあります。しかし、次世代の福祉や介護を担う人材を育てる必要性は、現場で働く人たちが一番痛感しているはず。ぜひ実習の意義を理解し、先輩として取り組んでください。また、資格取得後は実習先にそのまま就職するという学生も多いので、将来の仲間だと思って、積極的に支援してみてはいかがでしょうか?
実習は、介護職を目指す学生にとって、人生のその後を左右する大きなポイントです。実習で自分のやりたい介護の方向を見つける学生もいれば、介護に幻滅し去っていく学生もいます。あなた自身が、学生たちの人生を大きく左右するポイントに立ち会っているのです。
また、実習生の受け入れは、受け入れ側にとってのメリットもあります。たとえば、これから介護の仕事に就こうとしている学生たちから新鮮な刺激を受けたり、介護への初心を取り戻したり。実習をきっかけに職場が活性化する面もあります。また、実習生への指導体験は、自分がリーダーになったときや、未経験者の新人が入ってきたときにも活かせるでしょう。
実習生の受け入れで業務が増えるのは確かに大変ですが、永遠に続くことではありません。一時期のことですから、せっかくなら自分も楽しもうと、少し視点を変えてみてはいかがでしょう。
実習生への指導を通して自分も何かを学んでやろう、と意識的に取り組んでみてはいかがでしょうか。学生を実習期間内にどこまで成長させられるだろう、と楽しんでみてもいいかもしれません。
ただ、転職したばかりという事情を考えると、新しい職場に慣れないうちから実習生の教育も担当するのは、確かに負担が大きいかもしれませんね。特に、今まで後輩の指導を経験したことがない人もいるでしょう。できないことが多い学生を指導するのは、気疲れも多いもの。負荷が高すぎると感じる場合は、負担の軽減について、上司に相談してみてはいかがでしょうか。
どうしても実習生の教育が苦手で、介護業務に専念したいという気持ちが強いのであれば、民間企業を選択したほうが良いかもしれません。その際は、面接時に、実習受け入れの予定や担当について確認することをオススメします。
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