人が集まれば、気が合う人と仲良くなるのは自然なこと。でも、職場でグループや派閥ができてしまい、それが原因で人間関係や雰囲気を悪くしてしまうのは問題! そんな介護の職場では、いいケアはできません。
また、チームワークに悪影響が出ることもあります。
ここでは、そんな派閥争いに関する転職失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。
せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
ベテランチームと若手チームの意見がぶつかっているせいで、職場が真っ二つに…
34歳/男性/せいじ
特別養護老人ホームに転職したのですが、昔ながらの介護のやり方にこだわるベテランと、業務の見直しに熱心な若手スタッフの仲が悪くて…。
転職したての私が、仲を取り持とうと思っても「若手は分かっていない」「ベテランは頭が硬い」と、どちらも聞く耳を持ちません。それぞれのケアの仕方も違うので、私のような転職組だけでなく、利用者様も混乱しているようです。
人間関係が面倒な職場に転職してしまった…、と後悔しています。
《アドバイス》
介護の現場では、いろいろな職場経験や経歴を持つ人が働いています。ケアのやり方や考え方が、違うこともあるでしょう。
しかし、その違いがスタッフ同士の対立につながっている状況はよくありません。さらに、利用者を混乱させているのは大きな問題です。
ベテランスタッフには、今までやってきた経験に基づいた自信があるため、いきなり「明日からこうしましょう」と言われても、納得できないこともあるでしょう。
また、最新の介護技術や知識を学んだ若手スタッフは、今までの経験にこだわるベテランの気持ちが理解できないのかもしれせん。
まずは、お互いの意見をしっかりすりあわせる場を持つことが大切です。
例えば、「安全対策」「感染症予防」「自立支援」などのテーマを決め、じっくり話し合うミーティングを、定期的に設けるよう上司に働きかけてみてはいかがでしょうか。
相手の意見を否定するのではなく、一度しっかりと聞くことで、ベテランは新しい技術を、若手はベテランの経験を学ぶきっかけにできるはずです。
また、お互い「利用者によりよいケアを提供したい」という思いを持っていれば、溝を埋めていくこともできるでしょう。
そこから「よりよいケア」のアイデアも生まれるかもしれません。
どうしてもベテランスタッフと若手スタッフの折り合いがつかず、過剰のストレスを感じたり、トラブルが起きてしまう場合は、転職を考えてみてはいかがでしょうか。
次に転職先を探す時は、ベテランも経験が浅い人も同時期に入社する、オープニング施設の求人を選択肢の一つにしてみるのもよいかもしれません。
転職者は、先入観のない中立の立場とも言えます。過去の経緯を知らず、他の職場も見てきているからこそ、客観的な視点を持ち、調整が可能でしょう。
またあなたの場合、年齢的にも中間的な場にいると思います。是非、今の職場で、調整をしてみてはいかがでしょう。
派閥の存在は、入職するまでわからないケースがほとんどです。とはいえ、実際に職場を見学し、スタッフ同士のやりとりを念入りに見れば、ギスギスした雰囲気かどうかはなんとなくわかってくるもの。
面接時には、ぜひ職場見学もさせてもらった方がよいでしょう。
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