キープリスト

一覧を見る

キープリストに登録されている求人はありません。

2018年07月16日

思わぬ一言に感動!ヘルパーが利用者から学んだ、過去の自分の受け入れ方 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「利用者の優しい言葉で、長年のコンプレックスが解消」という話題について紹介します。


誰にも言いたくない「弱小野球部の万年補欠」の過去

ホームヘルパーは、助けを必要としているお年寄りの世話をするのが仕事だが、時にはホームヘルパーが利用者から元気をもらうこともある。
ホームヘルパーとして働いている30代の男性のオノさんは、気難しいことで評判だった男性利用者から思わぬ言葉をかけられ、長年のモヤモヤが解消したそうだ。

オノさんは、高校卒業後にいくつかの職業を転々とし、数年前にホームヘルパーとしてデビュー。都内の介護事業所で働いている。
そんなオノさんには長年、人に隠していることがあった。
オノさんが言う。

「私は高校時代、野球部に入っていました。
野球部と言えばどの学校でも花形のクラブですが、私が通っていた高校はサッカー部が強く、野球部は『あったの?』と言われてしまうレベル。
私はそんな弱小野球部で万年補欠だったのです」

試合に勝った記憶などほとんどないチームの試合を、いつもベンチで見ていたオノさん。
万年補欠だったことを恥ずかしく思い、ひた隠しにしていたものの、ある男性利用者のお宅でポロっと漏らすことになったそうだ。

「Kさんという気難しいことで有名な利用者さんがいて、私が担当することになった時は、同僚から『言葉遣いにうるさいから』『ウンチクが始まると長いわよ』などとアドバイスを受けました。
しかし、ふとしたきっかけで、お互い阪神ファンであることが分かり意気投合。
そこでうっかり、『実は学生時代、野球部だったんです』と言ってしまったんです」

オノさんにとって野球部在籍は、人にはあまり話したくない“黒歴史”。
しかしKさんは興味を持ち、「ポジションはどこだった?」「ホームランは打ったことがあるのか?」と畳み掛けてきた。
オノさんが、自分は一度もレギュラーになれなかったこと、ホームランはおろか試合に出たことさえほとんどなかったことを告白すると、思わぬセリフが返ってきたという。


「誰からも褒められなくても野球を続けていたのはエラい!」

「私はてっきり、『ダメなやつだ』とでも言われると思ったら、Kさんは『エラいじゃないか!』と言うんです。

『いつも試合に出て、ホームランを打ったりしていれば、周りからはチヤホヤされるし、自分も気分が良いから、部活を続けるのは難しくない。
けれどもお前は、誰からもチヤホヤされることがないのに、それでも野球部を辞めなかった。それはなかなかできることじゃないし、自慢して良いことなんだぞ』とKさんが仰ったんです。

私は高校時代にクラスの友人から『試合に出られないのに、よくやってられるな』と言われたことがありますし、自分でも、試合にも出られないのに野球部を続けていることを恥ずかしく思っていました。
ところが『エラいぞ』などと言われたので、涙をこらえきれなくて泣いてしまったんです」

涙を流すオノさんを見たKさんは、「泣くやつがあるか、バカモン」と言ったものの、その目は優しさに満ちていたのだとか。
今では、野球部だったが試合には出られなかったことも、堂々と人に話すことができるようになったオノさん。飲み会などの鉄板の持ちネタになっているそうだ。

この記事をシェアする

介護求人ナビ

介護求人ナビは全国で40,000件以上の介護・福祉の求人情報を掲載した、介護業界最大級の求人サイトです。訪問介護やデイサービス、グループホーム、有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど高齢者介護の施設や、児童福祉や障害者支援に関わる施設・事業所の求人情報を多数掲載中。介護職、ヘルパー、ケアマネジャー、サービス提供責任者、ドライバーなど職種だけでなく、施設種類での検索や給与検索、土日休み・週休2日制・日勤のみ・夜勤専従・残業なしなど、こだわり条件での求人検索の機能も充実しているので、あなたにぴったりの介護求人が効率よく見つけられます。ブランク可な求人や未経験可の求人、研修制度ありの求人も掲載しているので、初めての転職でも安心!転職・就職・再就職・復職・アルバイト探しに、介護求人ナビをぜひご活用ください。

関連記事

新着求人

一覧を見る