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2024年08月23日

ノンストップの激務と人間関係がつらい!特養からの転職体験談

「施設で在宅のようなケアがしたい」を目標に特養に入職したKさん。でもまるで流れ作業のような忙しさと人間関係に疲れ、規模が小さいグループホームへと転職することにしました。

Kさん

▲Kさん(30代後半・女性)

【前職:特養(ユニット型)・介護職】
・勤続年数 1年9ヵ月(パート)
・給料 時給1,000円(ボーナスあり)
・勤務 8:00~13:00、週4日

【現職:グループホーム・介護職】
・勤続年数 5年(パート)
・給料 時給1,500円(ボーナスあり)
・勤務 8:00~14:00、週4日

【転職歴】
老健→特養→小規模デイ→婦人雑貨店(他業種)→特養ユニット型(前職)→グループホーム(現職)

キャリアアドバイザーに転職相談する(無料)

介護職歴15年!複数のサービス形態を経験

Kさんの介護業界の歩み

Q 介護職になろうと思った理由は?
A 中学生時代のボランティアがきっかけに。

中学生のときに震災を経験しました。普段からボランティア活動をしていた母に、「何かできないかしら」と伝えると探してくれたのですが、震災のボランティアではなく、介護老人保健施設(老健)のボランティアでした。

最初は中学生でも何かできるのかしら?と心配でしたが、おじいちゃん、おばあちゃんたちと話すのが楽しくて、「将来、介護の仕事をしたい」と思うようになりました。

介護の専門学校を卒業したあとは老健に就職し、2ヵ所を経験しました。その後結婚・転居を経て、特別養護老人ホーム(特養)や小規模デイサービスを経験。

小規模デイでは在宅介護のよさを学び、「このケアを施設でもやっていきたい」という思いから、再び特養に挑戦することにしました。

パートなのに超多忙&指導係まで…人間関係にも苦悩

Q 前職を辞めたいと思ったきっかけは?
A 勤務先の特養の流れ作業的なケアになじめず……

転職した特養はとても忙しい職場で、以前勤めていた地方の老健とは比べものになりませんでした。

ワンフロア20名のフロアに配属となり、勤務3日目でピッチを携帯して1人で9名のケアをするよう指示がありました。

ご利用者様が入浴している間にその方の部屋のシーツを交換し、掃除をしながらほかの方々にお好みの飲み物を提供し……。
トイレ介助もあるし、隙間時間には記録もしないといけないし、本当にノンストップです。

パートで夫の扶養範囲内で働こう、と思って入職したのに、「ゆるく働く」なんてできない環境でした。

Q 理想のケアをするのは難しい状況だったんですね。
A そこに加えて人間関係にも悩まされました。

時間に追われる中、未経験の職員が入職してくると「介護職経験が長いから」と指導係を命じられました。

しかし私が新人に指導をしたり、ユニット内で少し意見を言ったりすると、陰口をたたかれるように。

つらくなって同じ法人内の大規模デイに異動させてもらったのですが、ここも入浴やレクリエーションが分刻み。まるでノルマを課されているような忙しさについていけず、退職することにしました。

グループホームで在宅介護に近いケアを目指す

Q グループホームに転職した理由は?
A 小規模な施設で「在宅介護」のようなケアを実現したかったから。

大型施設は利用者さんをそれなりの人数の職員でケアをするのですが、その体制が合わない、もっと小規模なところがいいと思うようになりました。

そもそも私が目指すのは、在宅介護のような関わり。その方の個性や好みを大事にし、主体的に暮らしていただけるような介護です。でも、大型施設だとどうしても施設の時間割に利用者さんが合わせるような形になってしまいます。

「もっと小規模なところで、自分が目指す介護をしたい」と考えた結果、グループホームがいいんじゃないかと思い始めました。ワンフロアに1ユニット9名だけが暮らすので、利用者さんとの距離が近く、在宅で暮らす感覚に近いのではないかと考えたのです。

また、次に勤務するなら家から近いところがいい、という希望もありました。勤めていた特養は通勤時間が長く、それも疲れる原因だったので。

地域版の求人冊子やインターネットを活用し、自転車で通える範囲内の職場をピックアップ。気になる施設を見学してみて「いいな」と思うところの面接を受けました。

Q 新しい職場に転職した感想は?
A アクセスのいいグループホームに転職したのは正解だった。

今回の転職は「規模が小さい施設」「家から自転車で通えるところ」がポイントでした。その点では、求めていた条件をクリアできてよかったです。

特養より在宅に近い雰囲気と仕組みですし、グループホームに転職したのは正解だと思いました。

転職先でも多忙な日々が待っていた!

Q 転職して悩みはゼロになった?
A 転職先でも業務量や人間関係の悩みはある。

最初はよかったのですが、入職翌月から「技能実習生(外国人)の指導担当になってください」と言われました。介護職の経験年数が長いので、どうしても期待されるのでしょう。

それで指導担当を引き受けたのですが、現場での業務量は減らないので、また忙しくなってしまって。

さらに、同じ経験年数の同僚からは「あなたが働き過ぎると私ががんばっていないように見えるから必要最小限の仕事をして」という理解しがたいコメントもされ、人間関係にも悩みました。

上司に相談しても対応してくれず、我慢しているうちに体調をくずしてしまい、ようやく別のユニットに異動することに。

その同僚とは離れることができましたが、そこでも指導と業務の両方をやるので忙しいのは変わりません。

業務量・人間関係・やりたい介護……すべてが理想に叶う場所はなかなかないなと思いながら、今に至っています。

介護イベントや就職フェアは「心が動くきっかけ」になる

Q 今まさに介護職を「辞めようかな」と思っている人へアドバイスは?
A ただ我慢し続けるより、職場の外にも目を向けると視野が広がります。

「辞めたい」という気持ちを無理やりおさえる必要はないと思います。いやいやがんばるのではなくて、ちょっと外に目を向ける機会があるといいですよね。

私の場合は、メインの仕事を週4回にして、あとの時間はボランティアをしたり、介護のイベントや研修に参加したりしています。いつもの職場を離れてみると、共感し合える出会いや学びがあり、気持ちが前向きに変化していきます。

就活フェアなどに顔を出してみるのもいいと思います。近隣の求人リストをもらっておくと、「いざというときにこの中から転職先をみつけよう」と思えて、少し気が楽になります。

私は辞めたくてもうまく言えなかったり説得されて仕方なく続けてしまったりすることがあるので、こうやっていつでも「次」を見据えた前向きな情報収集をしておきます。

逆説的ですが、これが長く続けるコツなのかもしれませんね。

もっと自分に合う職場を見つけたい!という方へ
アドバイザーの転職サポートをご活用ください。

\介護業界で「転職したい」と思ったら/
取材・文:三輪 泉

社会福祉士、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級。
約30年前よりファッションや芸能、子育て、教育などを中心にライターとして活動。2012年、親の介護を機に社会福祉士国家資格を取得し、高齢者介護・医療・健康分野でのライターとしても活躍中。
現在は、法定成年後見人として支援が必要な方の財産管理や身上監護も行う。
介護、医療、教育、子育てなどのテーマを中心にWEB雑誌・書籍などの記事執筆を多数担当。

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