志望動機とともに、面接官や採用担当者が重要視しているのが「自己PR」です。
とはいえ、性格面をアピールするべきか、努力したことや取得した資格について伝えるべきか悩む人も多いのではないでしょうか。とくに社会経験がない新卒の場合、どのようなことをPRすればよいのかわからず、筆が止まってしまう人も少なくありません。
ここでは、新卒を対象とした自己PRの記入例を、卒業した学校別にご紹介します。
自分の状況に近い文例を見つけ、あなたらしい志望動機を作る参考にしてください。具体的に要点を絞って、200~300文字を目安に書いてみましょう。
例文1.<介護の高校卒>介護福祉士の資格を持っている人のケース
福祉系の高校に進学したのは、超高齢社会の現在、将来性のある資格を取得したいと考えたからです。3年生のときに、介護福祉士の国家資格も取得することができました。高校生活の3年間、福祉の勉強のほか、生徒会活動や地域のボランティア活動、部活動などにも積極的に取り組んできました。何事にも前向きに挑戦していくことが私の長所のひとつです。たくさんの指導を受けながら、利用者様に寄り添ったケアを実現してきたいと思います。
例文2.<介護以外の高校卒>介護系の資格を持っていない人のケース
歌を歌うことが大好きで、高校では合唱部に所属し、老人ホームやグループホームといった高齢者施設で歌を歌うボランティア活動も行ってきました。高齢者がお好きな曲も多くマスターしており、楽しく利用者様が盛り上がるレクリエーションの方法なども、試行錯誤しながら確立させてきた経験があります。介護に関する資格は取得していませんが、少しでも早く現場の戦力になりたいという思いから、現在、介護職員初任者研修を受講中です。
例文3.<介護の専門学校卒>介護福祉士の資格を持っている人のケース
老人福祉施設で働く母から、介護の仕事のやりがいや面白さを聞くうちに介護の仕事に興味を持ち、高校卒業後は介護の専門学校に進学しました。学校の勉強だけではなく、将来に備えて意欲的に資格取得にも取り組んでいます。実習先のレクリエーションで、利用者様がとても楽しそうに取り組む様子を見て「レクリエーション・インストラクター」の資格を取得しました。今は、母から高齢者の口腔ケアの重要性を聞き、「介護口腔ケア推進士」の勉強を進めています。
例文4.<介護以外の専門学校卒>介護系の資格を持っていない人のケース
保育系の専門学校に進学しましたが、自分は子どもよりも高齢者を対象にした方が合っているのではないかという思いから、介護の仕事に携わりたいと考えるようになりました。自立支援を促すという点では、保育・介護とも共通点も多いのではないかと感じています。学校で学んだ工作の授業やピアノ実技などは、介護の現場でも役立てることができると思います。介護施設で働くことも見据えて、介護職員初任者研修も取得しました。
例文5.<介護の大学卒>介護福祉士の資格を持っている人のケース
進学先として専門学校ではなく大学を選んだのは、介護福祉士の資格だけではなく、ソーシャルワーカーや精神保健福祉士の資格取得も目指したかったからです。高校卒業・専門学校卒業で就職する方々と比べると、スタートがかなり出遅れてしまうことに不安はありましたが、それをカバーするために、長期休暇などを利用して老人ホームでアルバイトも行うなど現場での経験を積み重ねてきました。目標に向かって粘り強く努力を続けることが、私の長所だと思っております。
例文6.<介護以外の大学卒>介護系の資格を持っていない人のケース
私の長所のひとつは、行動力があることです。大学は食物学科ですが、在学中はボランティアサークルに所属し、高齢者施設のイベントのお手伝いをさせて頂く機会も多くありました。3年次には、受け身ではなく積極的に意見を発信しようと働きかけたところ、夏祭りイベントに企画段階から携わらせて頂くことになりました。イベントは成功し、「来年もぜひ一緒に」と施設からも声をかけて頂けるほどでした。この行動力や発信力をぜひ御社でも発揮していきたいと思います。
例文7.<看護の専門学校・大学卒>看護師の資格を持っている人のケース
小学生の頃から、部活動やグループ活動などのリーダー役を任されることが多くありました。そこで常に心掛けていたのは、グループ内で皆が円滑にコミュニケーションを取ることができるよう配慮することです。こうした対応に対して、先生からはチームのまとまりがよく安心して任せられると高い評価を頂いていました。介護福祉士、看護師、医師、ご家族様との連携が大切な介護の現場でも、皆様のお役に立てるよう力を尽くしたいです。
例文8.<リハビリ関連専門学校・大学卒>リハビリ関連資格あり(理学療法士など)の人のケース
祖父母に育てられた関係で、小さなころから高齢者に接することが多かったため、さまざまなタイプの高齢者とコミュニケーションを取ることが得意です。作業療法士の臨床実習では、高齢の患者様の意欲を引き出して、前向きにリハビリプログラムに取り組んで頂けるよう自分なりに工夫を重ねてきました。お世話になった病院からは、年配の患者様への対応が素晴らしいとお褒めの言葉も頂きました。
注意:「貴社」と「御社」の使い分けについて
履歴書等に書く場合は「貴社」、面接等で話す時は「御社」と言うのが正しい表現です。
また、どのような法人であるかによっても使い分けがあります。一般企業の場合は貴社(もしくは御社)、社会福祉法人や医療法人の場合は貴法人(御法人)としましょう。
まとめ
「自己PR」欄は、自分ならではの独自性を出すことができる部分です。自分では取るに足らないことだと思っても、採用担当者の目線で見ると、とても新鮮に映るものもあるかもしれません。具体的なエピソードを交えて、ぜひ書き上げてみてください。
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