履歴書は、自分をアピールする大事な書類。資格についても、持っているものは全部書きたくなります。
けれど、全部書くと欄が足りない!となることも。
取得している資格が多く、履歴書の資格欄にすべて書ききれないというときには、どうしたらいいのでしょうか。
すべての資格を別の紙に書き出してみる
取得した資格をとりあえず、別の紙などに書き出してみましょう。
資格を履歴書に記すときは、
取得年月日が古い順に書くことが原則なので、書き出したあと、年月順に整理します。取得年月を間違えないよう、認定書類などで確かめます。
その中から、空きスペースを考えながら、記載に値する資格、書かなくてよさそうな資格を見極めます。
応募する仕事に関係する資格だけを厳選
基本的に、履歴書にはすべての資格を記載しますが、資格の数が多い場合は、
仕事に関係する資格を厳選します。
【必ず明記する介護関連の資格】
・介護職員初任者研修(ヘルパー2級相当)
・介護福祉士実務者研修(ヘルパー1級相当)
・介護福祉士
・喀痰吸引等研修
・介護支援専門員
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・福祉住環境コーディネーター検定
・福祉用具専門相談員
・手話通訳士
以上は持っていれば必ず記載すべき介護関連の資格です。
介護職員初任者研修、実務者研修(ヘルパー1~3級なども)は民間資格となりますが、初任者研修を修了していれば身体介護ができます。
また、実務者研修が修了していれば、国家資格である介護福祉士を目指せるので、必ず記載します。
このほか、運転免許も、ドライバーとして利用者さんの送迎ができるかどうか、採用後の配属などに関わってきますので、取得しているのであれば必ず記載しましょう。
なお、免許については、資格より前に書くのが原則です。ペーパードライバーであるなら、面接のときなどに伝えるといいでしょう。
初任者研修、実務者研修以外の民間資格は?
その他、民間資格としては、
・ケアクラーク
・介護事務管理士
・福祉事務管理技能検定
・整容介護コーディネーター
・認知症ケア専門士
・認知症ライフパートナー
・認知症ケア指導管理士(初級)
・認知症ケア指導管理士(上級)
・高齢者ケアストレスカウンセラー
・高齢者住まいアドバイザー
など、さまざまな資格があります。
採用の際には国家資格・公的資格ほど重要視されないですが、仕事内容に関係しそうな資格は、記入欄に余裕があれば書いておくとよいでしょう。
ただし、採用担当も知らないような資格であれば、いくつも羅列する必要はありません。
業務に直接関係のない資格は自己PR・趣味欄などに
資格欄には応募先の業務につながる資格を優先して記載し、直接関わりのない資格は省きます。
関係のない資格ばかりを書き連ねると、「本当にこの職業でやっていく気持ちがあるのか?」と人事担当が疑問に思い、逆効果になります。
しかし、直接関係がなくても、介護の現場で「持っていれば何かと役立つ」ものもあります。
これらは趣味の欄などに記載するといいでしょう。
たとえば、「アロマテラピー検定」「リフレクソロジー」「ネイルケア」などは、昨今の高齢者に対するレクリエーションに関係します。
華道、書道、ピアノ、歌学なども、指導者レベルであればレクリエーションのときに役立ちます。
面接のときに
「前職場で資格を使用してレクリエーションに役立てた」などと語れば、採用担当者へのアピールにもなります。
どうしても書ききれないときは
記載する資格を整理しても書ききれないなら、行数の節約も考えましょう。
記載する資格を絞っても書ききれない場合は、介護の民間資格を1行に数種類記載するなどして、数行を稼ぐことはしてもいいでしょう。
学歴や職歴は割愛できませんが、最後の「以上」を最後の学歴・職歴の欄に入れて1行稼ぐ、職歴が多いために資格が書き切れないのなら、「職務経歴書」として別紙に詳しく書き、職歴の表記を短くするのも一案です。
ただし、いずれにしても、「介護の仕事にあまり関係のない資格をダラダラと書き連ねている」という印象にならないようにすることが必要。
周囲の人に相談もしながら、資格充実と簡潔さを、うまく両立させましょう。
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