就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
未経験者が面接でアピールできることって、あるの?
テレビドラマで介護の仕事を知り、自分に合う仕事だと思い応募しました。しかし介護業界はまったくの未経験。前職は介護とは関係のない販売業で、介護の資格はまだありません。面接では何をアピールしたらいいのでしょう? 異業種での経験・スキルは話しても無駄でしょうか?
介護の仕事への熱意を、エピソードをからめてアピール
介護業界で働こうと転職してくる人の中には、未経験者もたくさんいます。そうした人たちから面接官がもっとも知りたいのは、
「なぜ介護の仕事に就こうと思ったか」です。
介護職にはやりがいもたくさんありますが、夜勤など身体的な負荷もあり、楽に稼げるような仕事ではありません。病や死も身近にあり、それ相応の覚悟や人間力が必要になります。そんな介護職を転職先に選んだのはなぜだろう。
面接官としては、
「とりあえず受けてみた」という軽い気持ちなのか、介護への思いがあっての応募なのかを見極めたいのです。
そこで面接で必ず訊かれる「応募理由」。このときがあなたの介護に対する熱意をアピールするチャンスです。
大事なのは、素直な気持ちを自分の言葉で、具体的に話すこと。「人の役に立つ仕事がしたい」というだけでは、思いが伝わりにくいです。そこで、もう一歩踏み込んで、そう思ったきっかけやエピソードをからめると説得力が出てきます。
たとえば、
「おじいちゃんに可愛がられて育ち、お年寄りのそばにいるのが好き」、
「横断歩道で困っているお年寄りに声を掛け、一緒に渡ってあげたところ、ありがとうと言われた。それをきっかけに介護に興味をもちました」など。ドラマに何かを感じたのであれば、
どんなドラマのどんなシーンでどう感じたのか、などを具体的に伝えるといいでしょう。
ぜひ、あなたの介護への熱い思いや覚悟が伝わるアピールを考えてみてください。
「前職での経験を介護の仕事でどう活かすか」をアピール
未経験者の場合、これまで介護とはまったく関係のない業界で働いてきた人も多いでしょう。たとえ異業種でも、やってきたことは大切な経験。自信を持ってアピールしましょう。ただ、重要なのは、
「介護にどう活かせるか」「どう活かそうと思っているか」を念頭に置いて話すことです。
たとえば「営業職で、常に店でトップの数字をあげてきました」というのと、
「営業の仕事では、お客様との会話を大事にし、お客様に一番良いと思う提案を心がけることで、トップの数字をあげてきました」とではどうでしょう?
前者だと、それだけでは、介護の仕事にどう活かせるのかがよくわかりません。
後者なら、「その経験を介護でも活かし、利用者様とのコミュニケーションを大事にしたい」と自然な流れでつながりますよね。
どんなに頑張ってきたか、どのように職場に貢献してきたかをアピールしても、面接官が求めているであろう答えとピントがずれていては役に立ちません。面接は時間が限られていますから、有効にアピールする必要があります。
特に介護職では、コミュニケーション能力やお年寄りを敬う気持ち、スタッフ同士の協調性などが重視されます。できればそうした点を考慮しながら、自分の経験を整理してみましょう。
学ぶ意欲をアピールすれば、やる気が伝わる
これから介護の仕事に就こうとしている未経験者であれば、ぜひ面接では
「学ぶ意欲」「学ぼうとする姿勢」をアピールしたいところです。事業者もモチベーションの高い人は大歓迎です。
しかし、ただ単に「学びたい」「資格を取りたい」では、やる気が伝わりません。なぜ、何を、どう、という部分が大切です。そのためには、介護職がどういう仕事をしているのか、どういうスキルが必要になってくるのか、どんな資格があるのか、についてあらかじめ調べておく必要があります。
たとえば、
「介護業界への転職を検討するにあたり介護に関する書籍を読み、尊厳を大切にした排せつ介助の大切さを知りました。入居されている方の尊厳を守り、心身に負担を掛けない排せつ介助の技術を、一日も早く身につけたいと思います」。
「認知症の方にいままで接したことがないため、きちんと対応できるか、漠然とした不安があります。声のかけ方や接し方も重要ということなので、先輩方のケアをよく見て、積極的に学びたいと思っています」
このように、まずは小さな目標で構わないので、具体的に説明できるようにしておくと良いでしょう。
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