転職活動の面接には、どんな服装で行くのが正解でしょうか?面接官は応募者の社会人マナーや人柄を見るため、服装・身だしなみもチェックしています。
この記事では、介護業界の面接で好印象なスーツ・私服の選び方をご紹介!年代・季節・男女別のポイントやよくあるQ&Aも必見です。
目次
■介護の面接を受けるときの服装は?
・応募先からの指定を要確認
・清潔感が最重要
・ビジネスマナーを守る
■介護の面接の服装はスーツ?私服?
・パートの面接は私服でOK?
■【スーツの場合】面接で好印象な服装
・年代ごとのポイント
20代
30代
40代・50代
・季節ごとのポイント
夏
冬
■【私服の場合】面接で好印象な服装
・女性の場合
・男性の場合
■【NG例】介護の面接の服装・身だしなみ
■介護の面接や服装に関するQ&A
・髪型やメイクはどうするのが正解?
・面接の持ち物は何が必要?
・施設見学など面接以外の服装は?
■好印象な服装で面接に臨みましょう!
面接時の服装は、応募者の第一印象を左右する大事な要素です。採用・不採用の判断にも影響するため、適切な服装で臨みましょう。
面接で何を着るか迷ったら、以下の観点で選ぶと安心です。
ここでは、面接を受ける際の服装選びの基本的なポイントについて解説します。
応募先から面接時の服装について指定があれば、その内容に従うことが最優先です。
面接日時や会場の案内とともに、服装を記載している場合もあるため、応募先から来た連絡内容は細部まで確認しましょう。
たとえば、スーツ着用の指示があるにもかかわらず私服で行ってしまうと「決まりを守れない人」「連絡事項の確認を怠る人」だと思われ、面接の合否に影響する恐れがあります。
応募先から指定がない場合は、こちらを参考に面接時の服装を選ぶとよいでしょう。
面接官に好印象を持ってもらうには、清潔感が大切です。
スーツでも私服でも、だらしなく見える服装はNG。服のシワや汚れをそのままにして行くと「雑な人」という印象を与えてしまいます。
日々利用者さんやご家族と接する介護業界では、特に気を付けるべきポイントです。
面接で着る服を決めたら、以下もチェックしておきましょう。
・フケや埃がついていないか
・シワになっていないか
・糸のほつれがないか
・サイズは体型に合っているか
・靴に汚れや傷がないか
髪型やメイク、ヒゲの剃り残しなど、服以外の身だしなみに気を配ることも忘れないでください。
服装にもビジネスマナーがあり、守っていないと社会人としての常識が身に付いていないと思われる恐れがあります。
応募する業界や企業にもよりますが、基本的に面接はファッションセンスを見せる場ではありません。TPOに合わせた身だしなみで臨みましょう。
以下は、最低限のマナーとして押さえておきたいポイントです。
・ラフすぎる服装は避ける
・華美なアクセサリーは外す
・派手な色柄のシャツやネクタイは選ばない
・露出の多い服は避ける
・化粧が濃くなりすぎないようにする
応募先からの指定が無い場合でも、ビジネスシーンに適した服装・身だしなみで臨みましょう。
スーツと私服どちらで面接に行くか迷ったときは、応募先の指定をよく確認することが大切です。
以下を参考に、適切な服装を選びましょう。
応募先からの指定 | スーツ | 私服 |
指定なし | ◎ | △ |
私服OK/私服で構いません | 〇 | 〇 |
私服でお越しください | ✕ | ◎ |
服装自由 | 〇 | 〇 |
服装に指定がないときはスーツで行くのが基本です。
一般的なビジネススーツであれば、面接の場に適したフォーマルな服装だといえるでしょう。
一方、応募先によっては必ずしもスーツが正解とは限りません。
「私服可」と言われた場合は私服でも問題ありませんし、「私服でお越しください」と言われた場合はスーツではなく私服のほうが望ましいです。
ただし、私服で行く場合も、Tシャツやスウェットなどカジュアルすぎる服装は避けましょう。
パート職員の面接を受けるときも、基本的な考え方は正社員と同じです。
応募先からの指定がない場合は、原則ビジネススーツを着用。「私服可」や「服装自由」と言われた場合は、私服で行って問題ありません。
ただし「パートだから」「近所の施設だから」といって普段着のようなカジュアルすぎる服装は避けましょう。
シンプルなシャツにジャケットを羽織るなど、キレイめなスタイルでまとめると好印象です。
応募先から「私服でお越しください」などの案内がない場合、面接には原則スーツを着用して行きます。
一方で、スーツと言っても種類が幅広く、手持ちのジャケットやインナーでよいのか迷うこともあるでしょう。
ここでは、面接の際に好印象なスーツの選び方を年代・季節ごとに紹介します。
面接時のスーツ選びのポイントを年代別にまとめました。
20代 | ・リクルートスーツでもOK ・派手な色柄は避ける ・インナーで新卒と差をつけると◎ |
30代 | ・落ち着いた色のビジネススーツ ・ビジネスシーンに適したインナー |
40~50代 | ・落ち着いた色のビジネススーツ ・顔色の明るく見えるインナーが◎ ・体形に合った服を選ぶ |
どの年代でもビジネスシーンに適したスーツを選ぶという点は変わりませんが、少しずつポイントが異なります。
20代はフレッシュさに加えて、真面目で素直な印象につながるスーツを選びましょう。シャツやネクタイの色柄はシンプルなものがおすすめです。
ただし、新卒と全く同じ着こなしでは、ビジネスパーソンとして頼りない印象を与えてしまうことも。
リクルートスーツを着ても問題ありませんが、20代後半以降は落ち着いたビジネススーツの方が好ましいです。
リクルートスーツを着用する場合、インナーは襟なしのカットソーを選ぶなど、新卒とは異なる雰囲気で差をつけるとよいでしょう。
リクルートスーツは新卒のような印象で違和感を与えるため、30代以降はビジネススーツを着用しましょう。
色は落ち着きのある紺やグレー系がおすすめです。
インナーはビジネスシーンに適した無地が無難ですが、派手なもの・悪目立ちするものでなければ、ストライプなどの柄が入っていても問題ありません。
40代以降の方も、30代と同じく落ち着いたカラーのビジネススーツを選びましょう。
インナーは顔回りが明るくなる白や薄いブルーなどがおすすめです。
なお、40代・50代は若いころ着ていた服のサイズが合わなくっていることもあります。サイズが合っていない服はだらしない印象を与え、スーツを着ても好印象につながりません。
久しぶりにスーツを着る場合は、面接前に余裕をもってサイズを確認しておくと安心です。
面接時のスーツ選びのポイントを季節別にまとめました。
夏 | ・クールビズの通達に合わせる ・指定なければジャケット着用 |
冬 | ・コートやマフラーで防寒する ・ビジネスシーンに適した防寒着 |
オールシーズン使用可能なスーツがほとんどですが、なかには季節に合わせた素材の「夏用」「冬用」スーツもあります。
持っているスーツの素材が面接時の季節に合っているかも、事前に確認しておきましょう。
暑さの厳しい夏場の面接では、ジャケットなしや半袖シャツでも良いかどうかが悩むポイントです。
応募先から「クールビズ可」「クールビズでお越しください」などの案内があった場合、基本的にジャケットやネクタイは必要ありません。
シャツは半袖でも問題ありませんが、長袖を着て袖まくりをするのはNGなので気を付けましょう。
応募先から「ネクタイ不要」等の具体的な指示がなく心配なときは、念のためジャケットとネクタイを持参しておくと安心です。
また、汗でシャツが素肌に張り付いてしまわないよう、速乾性に優れた白やベージュなどの肌着を着用するとよいでしょう。
冬場の面接では、屋内外の温度差を考慮して服装を選びましょう。
外が寒いからといって重ね着すると、着ぶくれして見栄えが悪くなるだけでなく、暖房の効いた会場では暑くなることも。
コートやマフラーなど、着脱可能なアイテムで防寒するとよいです。
ただし、コートやマフラーを身に付けたまま面接会場に向かうのは失礼に当たります。建物に入る前に脱いでおき、面接後も建物を出てから着るのがマナーです。
防寒着を選ぶ際は、カジュアルな印象のダウンジャケットや派手な色柄のマフラーなどは避け、ビジネスシーンにふさわしいものを着用しましょう。
応募先の事業所・施設によっては、「私服でお越しください」と指定されることもあります。
私服で面接を受ける場合もカジュアルすぎる服装は避け、清潔感とビジネスマナーを意識することが大切です。
ここでは、面接時に好印象な私服の選び方を、男女別に紹介します。
【ポイント】
・清潔感のあるオフィスカジュアルが◎
・ミニスカートや胸元の開きすぎた服はNG
・メイクや髪型もTPOに合わせる
清潔感があり、ナチュラルな印象の服装を選びましょう。
グレーやネイビーなど落ち着いた色味のジャケットと、スラックスなどのボトムスを合わせるとキレイにまとまります。
カーディガンは絶対NGではありませんが、面接官によって印象が異なるためジャケットのほうが無難です。
スカートの場合は、丈が短すぎるものや体のラインを強調するものは避けましょう。
靴はスニーカーやサンダルではなく、パンプスを選ぶときちんと感が出ます。素足ではなく、必ずストッキングを着用するようにしましょう。
また、服だけでなくメイクや髪型にも注意が必要です。
濃い色のリップや派手なアイメイクは避け、長い髪は顔にかからないようにまとめるとよいでしょう。
【ポイント】
・シンプルなジャケットスタイルが◎
・清潔感のある襟付きシャツが好印象
・ラフすぎる服装は避ける
私服で面接に行く場合、清潔感のあるシンプルなアイテムを選ぶと良いでしょう。
パーカーやジーンズなど、ビジネスシーンで違和感のある服装は避けます。
定番は、ジャケットに襟付きのシャツを合わせたオフィスカジュアルです。
ボトムスはスラックスかチノパンをはき、モノトーンなど落ち着いた色味でまとめると品のある印象になります。私服の場合、ネクタイは無くても問題ありません。
靴はサンダルやスニーカーなどラフな印象のものを避け、服に合った色の革靴を選びましょう。
介護職の面接で、面接官にマイナスの印象を与えやすい服装・身だしなみは以下の通りです。
・TPOに合わないカジュアルすぎる格好
・派手なアクセサリーやネイル
・汚れやシワが付いた服
介護の仕事はお堅いスーツのイメージが薄く、面接もラフな服装で良いのではないかと考える方もいるでしょう。
しかし、転職活動における採用面接は、大事なビジネスの場とも言えます。
ジーンズやTシャツなどラフすぎる格好では、社会人としての常識を疑われてしまうかもしれません。
また、華美なアクセサリーやネイルも避けましょう。
介護現場で働くときは、装飾品を外す・爪を短く切るなど、利用者さんの安全に配慮した身だしなみが求められます。
面接時からアクセサリーなどは外しておくほうが無難です。
意外に見落としがちですが、服のシワや靴の汚れも面接時には見られています。
だらしない印象を与えないよう、細部まで気を配って服装・身だしなみを整えましょう。
面接の準備を進めていると、当日の服装以外にもさまざまな疑問が浮かんでくるでしょう。
ここでは、介護の面接に関する以下の質問に回答します。
面接時の髪型・メイクで意識するポイントは以下3点です。
1. 清潔感を重視する
2. ナチュラルにまとめる
3. 表情がよく見えるようにする
髪型は「目」と「耳」が見えるようにすると清潔感が出て、表情もよく見えます。
前髪が目にかからないようにセットし、長い髪はシンプルなヘアゴムでまとめましょう。
寝癖やボサボサの髪は、だらしない印象を与えます。時間に余裕を持って行動し、面接会場に入る前にもう一度チェックしておくとよいでしょう。
メイクをするときは、ナチュラルメイクを意識します。
ブラウンやベージュ系の落ち着いたトーンでまとめると好印象。派手な色味やラメなどは避けた方が無難です。
服装・身だしなみがばっちりでも、忘れ物があってはいけません。
面接に行く際、以下の持ち物はマストで準備しておきましょう。
●バッグ(A4の書類が入るサイズ)
●履歴書・職務経歴書
●会社案内
●応募先の住所、連絡先のメモ
●筆記用具・手帳
●スマートフォン・携帯電話
●資格認定証
●その他(ハンカチ・ティッシュなど)
ほかにも、応募先から持ち物の案内があれば、そちらもよく確認して漏れなく準備します。
面接をする介護施設・事業所によっては「マスク着用」などの指示がある場合もあるため、見落とさないように注意しましょう。
マストアイテム以外に持っていると役に立つものは以下の記事で紹介しています。
介護業界で転職する際、面接の前に施設見学などに行く方もいるでしょう。
そういった面接以外の場面でも、応募先に行くときはスーツが基本です。
「カジュアルな服装で」と言われた場合も、ジーンズやミニスカートなどカジュアルすぎる服装は避け、オフィスカジュアルな服装を選びましょう。
たとえ見学の日に面接がなくても服装に気を抜いてはいけません。
見学でマナー違反な服装をしていると、選考の結果に影響する恐れがあります。
「TPOをわきまえた服装か」「真面目に働いてくれそうか」など、見られていることを意識してください。
介護業界の面接は比較的カジュアルな服装で行われることもありますが、スーツでも私服でも、社会人としてTPOをわきまえた服装を選ぶことが求められます。
何を着ていくか迷ったときは、応募先の指定をよく確認し、自分の年代や季節に合わせて考えてみましょう。
相手に好印象を持ってもらえるよう、清潔感がありマナーに沿った服装・身だしなみで面接に臨むことが大切です。
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