面接の疑問「面接で希望年収・希望月収を聞かれたら、どう答えたらいい?」
面接で希望年収を聞かれたとき、正直にいくら給料が欲しいか希望の額を答えても良いのでしょうか?
経済的な不安もあり、前職の年収より少しでも多く欲しいのが本音です。経験年数はそれなりに積み、スキルもあるつもりですが、高望みはNGのような気がして不安です。
一般的な基準みたいなものってあるんでしょうか?
応募者の自己評価をチェックする意図もあり
そもそも面接では、なぜ希望年収や希望月収について聞かれるのでしょうか?
第一の理由は、
採用予算に当てはまるかを確認するためです。
会社としてはもちろん良い人材を採用したい一方で、人材を採用するにあたって想定している予算があります。採用人数によって、おのずと1人当たりのおおよその支給額が割り出されます。
他の社員とのバランスもありますし、どんなに優秀な人材であっても、希望年収が予算枠を大幅にオーバーするなら採用は難しくなるでしょう。ですから会社としては、内定を決める際の材料として、あらかじめ応募者の希望年収を把握しておきたいと考えるわけです。
第二に、
応募者の人物像や自己評価を確認するためです。
業界や業種、職種によって平均的な給与水準は異なります。たとえば介護業界と外資系金融業界では、もともとモデル年収額に差があります。そうした相場というものを常識的に認識している人物かどうか、また、自分自身の経験や能力、会社での貢献度など、いわゆる自分の市場価値をどう客観的に評価しているかをチェックしたいのです。
このとき過大評価しすぎると、自信過剰な印象を与えてしまいます。逆に自己評価が低すぎると、その人の能力そのものも低いと判断されかねません。つまり、自信過剰でも、自信がなさ過ぎてもダメなのです。
希望年収・月収を答えるときの注意点
企業が希望年収・月収を質問する理由からわかるように、企業側が求める答えは、正直な「理想の年収・月収額」ではありません。しかも、面接で希望年収額を伝えたからといって、必ずしもその希望額が通るわけではありません。
ではどのような金額を回答するのが良いのでしょうか。
企業の採用予算を知ることはできませんから、想定の年収額はわかりません。そのため、まずは
求人票に記載された年収額を参考に、現実的な金額を頭に入れておきましょう。
次に参考にするのが、
応募する業界や職種の平均的な給与水準です。その平均年収を参考に、現在、あるいは前職の年収額、年齢や経験、スキル、資格などを考慮して希望額を伝えましょう。
業界や職種における相場から大きく外れないことがポイントです。
また、現在、あるいは前職の年収額を参考にする際は、手取金額ではなく、会社が給与として支払う総支給額を元にします。所得税などが引かれたあとの手取額を基準にすると少なくなってしまうので注意してください。
好印象を与える回答例とNG回答は?
<好印象を与える回答例>
・希望年収については、基本的に御社規定に従うつもりですが、現在の年収は○○万円ですので、できれば同等以上の額を希望いたします。
・前職の年収は○○円ですが、退職後、介護福祉士資格を取得しました。即戦力として御社に貢献できるよう努めたいと思いますので、前職の年収と同等か、それ以上を希望させていただけると幸いです。もちろん基本的に御社規定に従うつもりです。
好印象を与えるには、会社の規定に従うという謙虚な態度がポイント。
もし、前の年収以上の額を希望する気持ちを強調したい場合は、交渉材料となるような
スキルアップの事実や実績をアピールしましょう。しかしあくまでも会社規定に従うことを忘れずにつけ加えます。
<NG回答例>
・特に希望はありません。
「特に希望はありません」という回答は、「いくらでもいい」というふうに聞こえてしまい、
熱意がないように伝わってしまう可能性もあります。また、あとで予想以上に低い給与額を提示されても文句が言えませんから注意しましょう。
規定通りで良いという意味で考えているならば、
「御社の規定に従うつもりで応募いたしました。」などと答えるようにしましょう。
・年内に結婚予定です。そのため、最低でも○○万円を希望します。
自分本位な理由で年収アップを希望しても通用しません。
もし、年収アップを希望するならば、それに見合う人材であることを納得してもらうだけの材料を用意しておく必要があります。
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