毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「SNSがきっかけでトラブル発生」というお話を紹介します。
ツイッターやフェイスブック、LINE、mixiなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の隆盛により、友達と連絡を取ったり、同じ趣味を持つ人と出会ったりすることが飛躍的に簡単になったが、その一方で、そういったSNSが発端となる“炎上”と呼ばれるトラブルも多発している。東京都T区在住のMさんが働く事業所でも、先日、SNSをきっかけとしたトラブルが発生した。
●超一流企業の経歴にひかれて、採用したら…
Mさんが現在働いているのは、昨年春に多摩地区に新設されたできたてホヤホヤの事業所。それまで都内の事業所で働いていたMさんは、10年以上の経験を買われて新事業所でリーダー的な立場を任され、これまではタッチしたことがなかった採用も担当するようになった。
求人を出してもなかなか使える人が現れず、それでも何とか事業所を回していたMさんのもとに、昨年秋、Kさんという40代前半の男性が面接に現れた。Kさんの履歴書には、一流私大から、誰もが憧れる超一流企業に就職した経歴が書かれており、Mさんが「なぜ介護の仕事に?」と尋ねたところ、「会社をやめて親の会社を継いだが、そこが倒産した」とのこと。介護業界ではなかなかお目にかかれない学歴に惹かれ、MさんはKさんを採用したが、結果的にはこれが大きな間違いだった。
●職場批判の書き込みを発見!注意したら、意外な言い訳…
最初こそ従順だったものの、徐々に化けの皮がはがれてしまったKさん。まずは、未経験にも関わらず、明らかに自分よりも経験が豊富な女性ヘルパーに、上から目線で介護方法に関して意見。あっという間に女性ヘルパーから総スカンをくらってしまった。
そして“決定打”はすぐにやってきた。サッカーが趣味で、共通の趣味を持つ友人とやりとりをするためツイッターやフェイスブックをやっていたKさん。そのことはMさんも把握していたが、ある時期からKさんが、
「○○でタバコを吸うケアマネってどうなの?」
「こんなにインフルが流行ってるのにマスクもしないで…」
と、細部こそボヤかしているものの、明らかな職場批判を発信し始めたのだ。
KさんのSNSをMさんが見ていることは、本人も知っているはずだったため、MさんがそのことをKさんに問い質すと、「ボクとMさん以外はSNSをやっていないからいいじゃないですか」という意味のことをKさんが言ったため、Mさんは唖然。MさんはすぐさまKさんにSNS禁止令を出し、Kさんも今のところそれを守っているため、問題は大きくなっていないそうだ。
介護業界以外でも、SNSでの仕事の愚痴が原因で、職場の人間関係が悪くなったり、解雇になったりという実態もあるよう。事業者名や、個人名が特定される状況で、愚痴や批判をするのは気を付けた方がよいだろう。
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