■書名:介護リーダーが困ったとき読む本
■著者:三田村 薫
■発行元:同文舘出版
■発行年月:2015年6月30日
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介護リーダー必見!課題と向き合い、スタッフとともに成長しよう!
介護リーダーになった途端、それまでとは違う課題に遭遇。「こんなはずじゃなかった」「リーダーなんてなりたくなかった」と自信を失ったり、仕事を楽しめていない人もいるのではないだろうか。
本書は、そんな悩める介護リーダーたちのために書かれた本だ。
リーダーになった人がぶつかるであろう課題を、役割、指示・指導、スタッフ教育などの6つのステップに分け、それぞれ具体的な事例をもとに解決法を提示してくれる。
たとえば、次のような事例が挙げられる。
●ご利用者に過剰サービスをしてチームケアを乱すベテランスタッフにどう注意すべきか。
●何に対しても否定的なことばかり言うスタッフをどう指導したらよいだろうか。
●指示がないと動かないスタッフにはどう対応すべきか。
●スタッフ間の伝達ミスをなくすにはどうしたら良いのか。
●叱りにくいスタッフに、どう叱ったらいいかわからない。
目次を見て、自分の悩みに当てはまる事例をピックアップして読んでいってもいいだろう。
介護リーダーとして悩みに直面している人はもちろん、今後、リーダーをめざしたいと考えている人にも多くの気づきがあるはずだ。
ただし本書は「こういうときはこうすればいい」という単純な答えが見つかるマニュアル本ではない。リーダー本人が、自分の弱い部分と向き合い、どうやって乗り越えたらよいのかを考えるための手引き書だ。そのためリーダーが、この本を読んで考え、行動を起こすことが必要になる。
物事がうまくいかないとき、人は、職場環境や上司や部下など自分以外のところに原因を見つけたがる。しかし、それでは何も状況は変わらないと著者の三田村さんは指摘する。
<状況を変えたければ、自分の選択を変えなければなりません。他の誰かの問題ではなく、自分自身の問題なのです。>
<自分を変えることだけでも難しいわけですから、相手を変えることは、もっと難しいでしょう。だとしたら、自分が変わることが、問題を解決するための、早道になるのではないでしょうか。>
そこで著者は、心理学などをもとにコミュニケーションの構造をひもとき、スタッフとの関係構築についてアドバイスしてくれる。それを読むと、自分自身がこれまで人間関係で誤った思いこみをしてきたのではないかと、ハッとさせられるはずだ。他者の見方を少し変えるだけで、仕事がぐんと楽しくなるかもしれない。
著者は、「優れたリーダーとは、スタッフとともに成長していくことができるリーダーのこと」だと言う。介護リーダーのあるべき姿に迷ったら、本書に書かれたことを参考にしながら解決の糸口を見つけてほしい。
<幸せなリーダーだけが、スタッフを幸せにすることができます。だからこそ、まずリーダーであるあなたが幸せになってください。私の経験を踏まえて、仕事が好きになり楽しくなるコツを惜しみなく書いています。ぜひ、楽しみながら読み進めてください。>
<小田>
著者プロフィール
三田村 薫(みたむら・かおる)さん
2003年に介護支援専門員の資格を取得し、介護業界へ転職。介護現場では対応が難しいと言われるケースを多数担当した経験から、介護スタッフ間のコミュニケーションの大切さを痛感する。コーチングを通じてコミュニケーションの大切さを伝えるべく、コーチング研修を開始。2013年にコミュニケーションオフィス3SunCreateを設立。豊富な実践を交えた参加型研修が特徴の人気介護士養成コーチとして活躍中。
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