介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は東京都内で5つの介護老人保健施設のほか、グループホーム・ヘルパーステーションなど多岐にわたる業態の施設を運営する医療法人社団龍岡会総務部の橋本邦三郎さんにお話を伺いました。
<取材・文・写真 西山武志>
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今回お話を伺わせていただいた、龍岡会総務部の橋本邦三郎さん。
各施設でのスタッフ採用を取り仕切っている
○●○ インフォメーション ○●○
医療法人社団 龍岡会
東京都文京区湯島4-9-8
TEL : 03-3811-0088
FAX : 03-3811-2225
http://www.mct.or.jp
豊富なイベントは利用者のために
龍岡会の施設の特徴と言えば、まずイベントや外出の多さが挙げられるでしょう。月に数回の外出イベントが企画され、ときには夜の外出イベントや宿泊旅行なども実施するそうです。
「外出では国立博物館や東京タワーなどの観光スポットに行くことが多いですが、例えば浅草では三社祭やほおずき市に参加するなど、それぞれの施設の特色にあわせたイベントを行っています。浅草老健のゲスト(利用者)の皆様は、下町育ちの方が多いので、地元のお祭りなどは大変喜ばれますね」(総務部・橋本さん)
そして、龍岡会の催しは外に出るばかりではありません。館内でも定期的に“食事会”を開催するのだとか。
「お好み焼きやうな重、お寿司など普段の館内食のメニューでは出ないようなものを、月に数回ゲストの皆様に提供しています。なかなか遠くに外出のできないゲストの方もいらっしゃいますので、『少しでも外食の雰囲気を味わってもらえれば……』という思いで実施しています」(橋本さん)
龍岡会が大事にする3つの精神
このような豊富なイベント企画・運営を支えるため、龍岡会では各施設にイベント専門の企画スタッフがいるそうです。
「外出の行き先や食事会のメニューは、各施設の企画スタッフが中心となって決定しています。イベントを実施していく中で、一つひとつの企画の細部を詰めていくことも重要になってきます。例えば、外出の際にはなるべく階段の少ないコースを選んだり、トイレの場所を細かく確認したりするなど、綿密な計画が必要になります」(橋本さん)
もちろんイベントや食事会もさることながら、龍岡会の施設では日常的な食事・介護も充実しており、その雰囲気は利用者の方々の穏やかな表情からも、ひしと伝わってきました。
「龍岡会では“Guest Oriented Care(それぞれのゲストにふさわしい十人十色のケアー)”、
“Hearty Care(心の癒される誠心誠意のケアー)、“After Care(いつでも信頼される生涯安心のケアー)”という3つのケアーをサービス方針としております。これらを実現させるために、介護に対するモチベーションの高いスタッフを雇用しています」(橋本さん)
話はいよいよ核心へ……次回は龍岡会のスタッフの働き方、さらには橋本さんの考える「採用したい人」について、ズバリお伺いします!
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