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2020年07月01日

特養・老健・病院・デイ…すべてが理想の介護のための良い経験~転職体験Oさん4 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

介護職と看護師、二足のわらじで「本当に必要なケア」を追い求めるOさんの転職体験談。
最終回の今回は、「利用者さん一人一人に合わせたケア」をするデイサービスでの働き方と、今後の目標をお伝えします。



◆特別養護老人ホーム(介護職)→介護老人保健施設(介護職)→病院(看護師)→デイサービス(看護師・介護職)

O・Hさん(女性・39歳)
介護業界での経歴詳細
●特別養護老人ホーム(介護職)(勤務期間:5年/年収約330万円)
●介護老人保健施設内のデイケア・グループホーム(介護職)(勤務期間:4年/年収約350万円)
●国立病院(看護師)(勤務期間:5年/年収約450万円)
●デイサービス(看護師・介護職を兼務)(勤務期間:3年/年収約380万円)


保有資格:介護福祉士、看護師
家族構成:夫、長女(5歳)、長男(1歳)

*O・Hさんの「転職体験談」
第1回:人に寄り添う介護がしたい!特養での「3年目の壁」
第2回:介護の仕事をしながら看護師を目指した私の決断
第3回:看護師資格を取得してわかった「介護」の魅力とは


【デイサービスに転職】介護職としてケアしながら看護師の目線を持つ

利用者さんに住み慣れた地域で生活をしてもらいながら、必要なケアを提供するような仕事がしたいと思っていた私は、国立病院を辞めて、小さなデイサービスに転職することにしました。

その人のやりたいことをリハビリに取り入れて、成果を上げ、本人に生きがいを見いだしてもらうことを目的としたデイサービス。
その事業の一端を担うことができるのは、とても幸せなことだと思いました。

デイサービス2施設しか運営していない小さな事業所なので、看護師としてだけ仕事をするというのは難しく、主に介護職として働きながら、利用者さんの心身の状態に変化がないかを看護師の目で見て、必要に応じて対処する、というのが求められる立場でした。
「せっかく看護師になったのに専門性を生かし切れないのでは?」と言う人もいましたが、もともと介護職だったので、自分の中に違和感はありませんでした。
むしろ、介護と看護を同時に担える環境は、貴重だと思えました。


【デイサービスでの仕事内容】介護職としてしっかり働いて、残業はなし!

デイサービスに入職してからは、朝8時半から17時半までの勤務。
残業はほとんどなく、小さな子どもがいる自分にはとてもありがたい環境でした。
介護中心の仕事内容ですが、それはそれでやりがいがありました。
デイサービスでの仕事の流れは、おおむね以下のとおりです。

8:15 出勤。自宅から歩いて10分の距離なので、保育園の送り迎えも非常にラク。

8:30~ ミーティング。今日来る利用者さんの情報や、健康状態などの心配なことを共有する。

8:45~ 送迎スタッフの車が到着し、利用者さんが来るまでの間にフロアの準備。テーブルをふく、備品を整えるなど。
利用者さんが到着したら、各自でロッカーに荷物を置いてもらう。ここのデイでは基本的に「自分のことは自分でしてもらう」方式。上着を脱ぎ、ハンガーにかけ、椅子に座るなどの動作もリハビリの一つと考える。
バイタルをとり、異常のない人から入浴。これもできるだけお手伝いせず、見守りながらご自身で体を洗ったり衣類を整えたりしてもらう。

9:45~ お茶の時間。今日1日の行動をどうするか、ひとりひとりの利用者さんと確認する。自己決定が重要と考えている。

10:00~ 個別のリハビリを開始。見守りながら健康状態をチェック。

11:30~ 昼食準備。食事の前には口腔体操をして、嚥下(えんげ)の状態をよくしておく。

12:00~ 利用者さんの昼食の時間。服薬管理の必要な方には服薬を促す。

13:15~14:00 休憩時間。お昼ご飯を食べ、一息つく。

14:00~ リハビリのサポート。ひとりひとりに声をかけながらも、他の人の健康状態を見極める。看護師としての知識や経験を生かすのはこの場面。

15:00~ おやつ準備、おやつの時間。知識を問うようなクイズを出し、みなさんの活性化を図る。

15:30~ 退所の時間。シフトによっては利用者さんを送る送迎車に同乗して、家族に挨拶。1日過ごす間に看護師として、介護職として気になったことがあれば家族に伝える。

17:00 事業所に戻る。日報を書き、オーナーと利用者さんの健康状態などを確認。

17:30 退勤。残業はほとんどなく、遅くても18時には事業所を出る。保育園に子どもを迎えに行き、家路につく。


【待遇】働きやすさ・勤務時間・給料、すべて満足!

残業がなく、小さな子どもがいても働ける

病院の看護師として働いていたときは、月の固定給が32万円で賞与が少しあり、年収は420~450万円くらいでした。

転職したデイサービスでは、介護職としての給与に看護師の手当がついて月収は約30万円。年収は360~380万円で、看護師時代より少し収入は低くなっています。

けれど、看護師の頃はとても忙しく、分刻みで動いていました。
年収には残業代も含まれていますが、残業はとても多かったです。

今働いているデイサービスではほとんど残業がなく、勤務中も病院ほどあわただしくありません。
今は余裕を持って働けていますし、むしろ時間給に換算したら、デイサービスのほうが条件はよいと思います。

給与水準を配慮してくれる事業所に感謝

考えてみれば、最初の就職時から考えて、それほど給料が下がったことはありませんでした。
事業所の運営基準などの違いから、転職によって以前の職場より所得が低くなるのはよくあることですが、どの法人もいろいろと配慮してくれ、以前の給料を下回らないようにしてくれたと思います。

何か自己主張したわけではありませんが、事業所の方で自然に考えてくれ、収入を決めてもらっているような感覚で、私は非常にラクでした。
「自分の働きぶりがいいから、給料を上げてくれ」というような要望は出しにくいですし、出すのもやめようと思っていました。
雇ってくださる側が、配慮してくださった結果で、ありがたかったです。


【転職の条件】ケアの知識・技術を高めるために別の施設形態に転職

仕事を途中で投げ出すのはイヤ!努力で実力を高めたい

これまでの職場では、最初の特別養護老人ホーム(特養)に5年、介護老人保健施設(老健)(デイケア・グループホーム)に合計7年、病院に5年と、比較的長く勤務してきました。
中途半端で投げ出すのはいやですし、少し辛抱して自分の実力を高める努力をしていけば、やがて周囲にも認められ、働きやすくなると考えてのことでした。

実際、そうやって努力していると、いつの間にか「自分は仕事ができない」というコンプレックスは薄れていき、少しずつ自信が持てるようになりました。
だから、少しきついと思っても、すぐにやめないことが大事だと思いました。

利用者さんのための知識・技術・経験を身につけるための転職

特養にいたときは、「介護の基礎をここできちんと学ぼう」と考えて5年勤務しました。
そして、業務がしっかりこなせるようになった頃に、もう一歩踏み出したいと思いました。

利用者さんひとりひとりの願いや思いを叶えるようなケアがしたい。
地域に密着したケアがしたい。
ケアの充実と専門性を追求した結果、老健への転職を決めました。

デイケアで医療職と一緒に働き、利用者さんの個別ケアができる土壌を築きたいと思い始め、看護師の資格が欲しいと思いました。
資格そのものというより、医療の知識を身につけ、根拠あるケアをしたいというのが希望でした。
そのため、グループホームで夜勤パートをしながら看護学校に通い、看護師の資格を得て、国立病院に看護師として転職しました。

しかし、病院は自宅とはまったく違う場所。
地域で暮らす利用者さんの願いを叶えるケアがしたいと考え、リハビリで成果を上げるデイサービスに転職しました。

3回の転職で身についた知識や技術、経験は多く、これも周囲の人たちのおかげだと思っています。
転職に際しては、ただ「つらいから辞める」「リセットしたいから辞める」のではなく、次につながるものを得られる場所を探して転職すべきだと考えていました。

唯一の希望は「通勤時間」

給料のよさや法人の規模などは、自分にとっては重要ではありませんでした。
福利厚生なども、あまり考えずに転職しました。

けれど、唯一こだわったのは、「家に近いかどうか」でした。
通勤に時間をとられるのはもったいないと思ったのです。
特に、子どもが産まれてからは、保育園の迎えの時間までできるだけ充実した働き方をしたいと考えて、家から近い法人に転職しようと考えました。

どうしても働きたい職場が家から遠いのなら、転居をして通勤時間を短くすることも考えて良いと思います。
子どもがいると、保育園の確保もありますので、そう簡単ではないですが、効率的に時間が使えると、仕事にも子育てにも前向きに向かって行けると感じています。


【今後の目標】介護・看護の経験を基盤に社会貢献したい!

実は、今はデイサービスには勤務していません。
二人目の子供が生まれ、生活が変わり、いろいろと考えるところがあって、現在は介護現場からは離れています。

離れてみると、またいろいろな思いがわき上がり、自分なりに介護や看護をつなげながら社会貢献がしたいと考えるようになりました。
病院や介護事業所でパートとして働くというより、腰を据えて自分らしい道を探そうという心づもりでもあります。

これからどんな働き方をしたいのか、どう社会とつながっていくのか。
未知の部分はありますが、子育てや介護、看護とのつながりを考えながら、自分らしい働き方や社会への関わり方を考えていくつもりです。

そのためにも、今まで歩んできた道、そして転職は非常によい経験になっていると感じています。


<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

*O・Hさんの「転職体験談」
第1回:人に寄り添う介護がしたい!特養での「3年目の壁」
第2回:介護の仕事をしながら看護師を目指した私の決断
第3回:看護師資格を取得してわかった「介護」の魅力とは


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