◆デイサービス(正社員) → 介護老人保健施設(派遣→正職員)
I・Uさん(女性・41歳)
●デイサービス(勤務期間:1年10カ月/年収:約300万円)
●介護老人保健施設(勤務期間:1年/年収:約420万円)
介護の仕事歴(上記以外):介護付き有料老人ホーム(正社員/2年6カ月)
保有資格:ヘルパー2級(現介護職員初任者研修)、介護福祉士
家族構成:両親、長男(中学2年生)、長女(中学3年生)
*I・Uさんの「転職 成功・失敗 体験談」…
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【仕事探しの方法】インターネットが便利だった
次の仕事を探すと決めたら、インターネットの求人サイトなどを利用するのが便利です。
転職の場合、仕事を辞めていないとハローワークに行くのも難しいもの。私の場合、デイサービスからの帰宅後に、家のパソコンから派遣会社を探して登録。すぐに連絡がありました。
そのあとは、派遣会社の営業の人が、ふさわしい転職先を紹介してくれ、面接にもついて行ってくれました。
条件や勤務先のことなどは電話でやりとりしてもいいのですが、できればメールその他、文書で伝える、あるいは先方から条件を文書で伝えてもらうほうが、間違いがないと感じました。
【面接時のポイント】自分の条件は妥協しない!
私の場合は、条件面で大事にしたのが、「夜勤なし」と「残業なし」と「家から自転車で行ける距離」。
派遣の時給は面接前に提示があったのでわかっていましたし、自分の譲れない3つの条件以外のことはあまり細かく言いませんでした。
ただ、夜勤をする人なら、夜勤手当のことはきちんと確認しておいたほうがいいですね。夜勤手当は、施設によってかなり違います。
また、正社員・正職員の場合は、手当がよくても勤務時間が長いところもありますし、時給にすると意外に割りが合わないこともあります。
その他の手当のこと、健康保険や厚生年金のことなどは、しっかり確認したほうがいいでしょう。
自己PRってなかなか難しいですが、得意なこと、持っている資格などについてはアピールしました。
自分の経歴や以前の職場での働き方を、わかりやすく説明できるように少し練習しておくことは大事だと思います。
面接のときにこちらが観察したのは、面接に応じてくれた方の態度が真摯かどうかです。
私にはていねいでも、派遣の営業には横柄だったりするような人は嫌ですね。誰に対しても同じ態度で、裏表がない上司がいいと思いました。
【施設見学の注意点】清潔さや職員の働く様子をチェックした
面接に行ったら、必ず職場となる施設を見学させてもらうのがよいと思います。私は、リビングや個室がこぎれいかどうかをよく見ました。
ホコリっぽく、汚れが目立つような施設は、スタッフもきびきびと動いていなく、だらしがない印象のところが多いように思います。
スタッフ同士のやりとり、スタッフと利用者さんのやりとりが穏やかかどうかも、私はポイントにします。
中には、見学者や利用者の目の前で、スタッフが口論しているようなところもあります。そんなところは嫌だと感じました。
利用者さんが穏やかな笑顔を浮かべているようなところが、職場としても安心ですね。
【転職して気づいたこと】休みが取れる職場なら、職員も穏やか
長く働くには、休養がきちんととれるかどうかが大事だと思います。
私の働く老健の職員が穏やかなのは、有給などの休みがしっかり取れるからだと思います。
年間110日以上の休みがあるので、体調を崩したとしても回復しやすいですね。フロアリーダーが率先して休むので、私たちも休みやすいのです。
休養がきちんととれる職場では、それほど人が辞めないし、人がどんどん辞める職場は、残業続きでまた人が辞める、という悪い連鎖になるように思います。
また、意欲のある人が多い職場でたくさんの提案や改善をしながら働きたいか、それとも、私のように家庭を優先させるために淡々と働くことを選ぶのか。
働く人の個性や、そのときに置かれている状況によって、さまざまな選択肢があっていいのではないでしょうか。
「介護はこうありたい」という、自分なりの価値観に合うところを選ぶことが重要だと感じます。
<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>
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