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2018年05月29日

【転職失敗事例】「介護職は真面目すぎてもダメ?」編

介護の仕事は人対人。その場の状況にあわせて、臨機応変に対応できることが大切です。でも根が真面目すぎるせいなのか、マニュアル通りのことしか対応できなかったり、必要以上に利用者さんからの言葉を気にしすぎたり…。
今回は、「こんな性格は介護職に向いていない?」と不安な人のために、先輩の転職失敗談を介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!

《事例1》真面目すぎて、マニュアルにないことに柔軟な対応ができず、悩んでいます

124歳/女性/佳子

介護老人保健施設の介護職に就いて7カ月。真面目すぎて融通が利かない性格が悩みの種です。利用者様から言われたことも、マニュアルにないことは先輩にいちいち確認しないと不安で実行できません。先輩からは「もう少し融通をきかせて」「状況に合わせた対応をして」と言われるのですが…。間違いがないようにしようと思うと、どうしてもマニュアルに頼ってしまいます。真面目すぎるのは問題なのでしょうか?

《アドバイス》
介護職の仕事とは、利用者の健康や命を預かる仕事。不誠実だったり、ルーズな性格では務まりません。真面目さは介護職にとって欠かせないポイントです。

ただ勘違いをしてはいけないのは、真面目に取り組む=マニュアル通りにこなす、ではないということです。
もちろん仕事を覚えるために、マニュアルをしっかり理解し、それをベースに仕事をしていくのは基本。しかし実際の介護の現場は、一人ひとり異なる利用者が相手です。マニュアルにないケースもたくさん発生します。もしも、あらゆる利用者の、あらゆるケースをマニュアルにしようとすると、何万ページにもなってしまうでしょう。
特に認知症の方をケアする場合、想定外のケースに臨機応変に対応するスキルが求められます。ですから、「マニュアルがないと動けない」ということでは、困ってしまうのです。

あなたが先輩から指摘されている部分は、まさにこのこと。
介護の現場では、すべてに通用するマニュアルはありません。その場、その場で正しい対応を導き出すことが大切なのです。では、マニュアルがなくても動けるようになるためにはどうしたら良いでしょうか?

とにかく、経験を積むことが大事です。その中でマニュアルにないケースにたくさん出会うでしょう。そのとき、わからないことを自分で抱え込まず、まわりのスタッフにどんどん相談しながら対応法を覚えていきましょう。

ポイントは、相談する前にまず自分で「このケースはこうしたら良いのでは?」と仮説を立てて考えてみること。答えをすぐに聞いて、言われたことをこなしていくだけでは、自分で考え、判断する力が身につきません。

また、対応法を教わったらそれでおしまいではなく、自分が考えた対応法とすり合わせ、違っていれば「なぜ先輩はこのやり方を選んだのだろう」と考えること。理由がわからなければ、先輩に確認しましょう。地道にそれらを繰り返すことで、様々なケースでの判断基準が蓄積されていきます。そうすれば、どんな想定外のことにも対応できる力が身につくはずです。

あなたの真面目さは欠点ではありません。その真面目さを活かして、上記のことに取り組んでみてください。

努力してみても今の職場が自分に向いていないと感じるのであれば、転職を検討するのも一つの選択肢。施設によって求めている人材も異なります。施設の雰囲気や、どんな人材を求めているかを面接の際に確認してみると良いでしょう。


《事例2》利用者様の不満の声や態度が自分のせいに思えてしまって…。気にしすぎ?

232歳/女性/真理子

デイサービスに転職して3カ月になりますが、利用者様の不満げな態度がいちいち気になってしまいます。私のスキル不足、対応のまずさが原因ではないかと思い悩み、先輩に相談すると「利用者さんに言われたことを、全部解決しようとしても無理だし気にしないでいい」と言われますが、やはり気になって凹んでばかり。高齢者が好きで始めた仕事なのに、自分が嫌われているようで…。こんな私は、介護職は向いていなかったのでしょうか?


《アドバイス》
利用者の態度や声に対してきちんと向き合い、真摯に耳を傾ける姿勢は、介護職としてとても大切な要素。一人ひとりの様子が「気になる」というあなたは、実は利用者の側に立って介護ができているとも言えます。

ただし、先輩が言うように、利用者の要望すべてに対応するのは難しいでしょう。また、あえて対応しない方がいい場合もあります。場合によっては過剰介護になり、利用者の自立支援を妨げてしまうからです。

利用者の声に耳を傾けつつ、その人にとって何が必要で何が必要でないか、あるいは何を優先して対応すべきかを判断する必要があります。限られた利用時間の中で、また他の利用者もいる中で、すべての利用者の思いに完璧に応えるのは、どんなベテランであっても難しいでしょう。

先輩のアドバイスからみて、あなたの介護スキル自体に大きな問題はないと思われます。利用者の態度を気に病んで凹んでしまうということですが、真面目なあまり、すべてに対応しなければと焦ってしまうのでは?

まだデイサービスに転職して3カ月。焦る必要はありません。「すぐに対応すべきこと」「余裕があれば対応すること」「対応する必要がないこと」を素早く的確に判断できるようになるには、もう少し経験が必要。

それまでの間は、判断に迷ったら、その都度、先輩に確認してみましょう。そうやって何度か確認を繰り返し、先輩の行動をじっくり観察していると、判断の基準が見えてくるはずです。
そして、「対応する必要がない」と判断したことは、いちいち気に病まないことも必要です。頑張りすぎると、あなた自身が燃え尽きてしまいます。

もしどうしてもストレスを抱え込んでしまい、精神的にきついようなら、自分の適性をふまえた転職を考えてみても良いかもしれません。

その場合、同じように現場の介護職として働くのであれば、たとえ職場を変えたとしても、同じ悩みを繰り返す可能性もあります。高齢者に関わる仕事は、介護職だけではありません。介護事務(ケアクラーク)や調理補助など、直接利用者に対応する機会が少ない職種のほうが向いていることもあります。少し視野を広げて、自分に合った職種を検討してみるのも良いかもしれません。




この他にも、転職者の失敗談&アドバイスを、以下のページでご紹介しています!

今までと違うタイプの事業所に転職し、失敗したケース
転職先の同僚との人間関係に悩まされているケース
最近増えてきた「サービス付き高齢者向け住宅」に転職し戸惑うケース
履歴書の書き方で失敗したケース
面接の準備や勘違いで失敗したケース
職務経歴書で失敗したケース

ほかにも多数の失敗談があります。すべて見たい方はこちらをどうぞ。
→こんな職場とは思わなかった!「転職先選び」失敗談 一覧ページ
→履歴書・職務経歴書・面接・…「転職活動」の失敗談 一覧ページ


履歴書や面接で必要になる「自分らしい志望動機・自己PR」の言葉。ぜひこちらを参考に!


→「志望動機」 例文集 一覧ページ
→「自己PR」例文集 一覧ページ


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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