「さまざまな介護サービス・施設を経験できる」「働く期間や時間を自分で選べる」「仕事とプライベートを両立できる」…派遣スタッフには、一つの事業所に雇用されるのとは違うメリットがあります。
一方で、通常の雇用とは違うために、とまどったり、こんなはずじゃなかったのに…と思う人もいるようです。
ここでは、派遣のヘルパー・介護職として働くことを選んだ人の失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。ぜひ参考にしてください!
〈事例1〉直接雇用の職員と派遣スタッフに距離があって…孤独感を感じています
26歳/女性/ふみか
パートで働いていた経験を活かし、派遣スタッフとして働くことにしました。でも、派遣先の施設の職員はみんな直接雇用の人ばかりで、派遣は私一人。立場が違うためか、仕事以外のことでは話しかけてもらえないんです。前の職場みたいに、もっと和気あいあいと仕事したいのに…。
《アドバイス》
派遣という働き方を選ぶ人のなかには、「べたべたした人間関係がイヤだから」という人もいます。
もしかしたら、あなた自身がまわりの職員から「ビジネスライクな人間関係を求めている人だ」と思われているのかもしれません。
また、派遣スタッフがあなた一人の場合、派遣先の施設は「派遣スタッフとの付き合い方・接し方」に慣れておらず、とまどっているという状況かもしれません。
和気あいあいと仕事をしたいと思うなら、まずはあなたから積極的に話しかけてみましょう。また、派遣会社のコーディネーターに相談してみることもおすすめです。
直接雇用の職員と派遣スタッフが同じように働くという職場もあれば、業務内容や接し方に違いを設けている職場もあります。そういった「職場の雰囲気の違い」に対応することも、派遣スタッフとして働くために必要なスキルの一つです。
〈事例2〉派遣に登録したのはいいけど、仕事の紹介がなくて…このままじゃピンチ!
24歳/女性/とんちゃん
介護経験は1年くらい。いろんな介護を経験してみたいと思って派遣に登録したんだけど、なかなか仕事を紹介してもらえなくて。たまに紹介してもらっても、私の希望条件とは少し違うものが多く、断ることがしばしば。でも、このままじゃ経済的に厳しくなるから焦っています。
《アドバイス》
派遣会社は、事業者の希望とあなた自身の希望をマッチングして、お互いが満足できそうな場合に、勤務先候補を紹介しています。
紹介が少ないのは、あなた自身が派遣登録した際に、派遣先のエリアや業務内容、給与などの条件を絞り込み過ぎているからかもしれません。
また、あなたの条件に合った派遣先が、あなたの持っているスキル以上のものを求めている可能性もあります。
派遣スタッフは事業者にとっては「即戦力」ですので、介護のスキルだけでなく、さまざまな職場のサービスにすばやく対応できる力や、高いコミュニケーション能力を求められます。
あなた自身の介護経験が少ない場合は、自分からあまり条件を絞り込まないようにした方がいいでしょう。
また、紹介先の選択肢を増やしたいなら、複数の派遣会社に登録することも一つの方法です。
〈事例3〉派遣先の職場で、このまま正職員になりたいと思っているのですが…
29歳/男性/こうたろう
派遣という働き方は自分に合っていると思っていましたが、30歳を前にして「そろそろ気に入った職場で正職員として働きたい」と思うようになりました。今の派遣先はとても働きやすいので、このまま正職員になりたいと思っているんですが、可能なんでしょうか?
《アドバイス》
派遣から正職員になりたいと思われているのでしたら、まず派遣会社に相談してみましょう。
派遣会社の中には、「紹介予定派遣(※)」を行っているところもあり、派遣会社が間にたって正職員になるための調整をしてくれる場合もあります。
ただし、正職員になれるかどうかは、事業者によっても異なります。派遣からの正職員受け入れを行わない事業者もあれば、積極的に採用したがる事業者もあります。ケースバイケースですので、まずは相談してみましょう。
なお、今回のこうたろうさんは、「派遣で働いているうちに徐々に気が変わり、正職員を希望するようになった」というケースですね。でも中には、最初から「派遣先が気に入ったらすぐに正職員になりたい」と思う人もいるでしょう。そんな人は、あらかじめ紹介予定派遣を行っている派遣会社を調べ、そこに登録することをおすすめします。
(※)紹介予定派遣…派遣先に直接雇用されることを前提に一定期間派遣スタッフとして就業し、派遣期間終了時に企業と本人が合意した場合、正社員・正職員として採用される制度。
>>紹介予定派遣の求人を探すならこちら<<
●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●
介護求人ナビの求人数は業界最大級! エリア・職種・事業所の種類など、さまざまな条件で検索できます