毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「ヘルパーのマスク着用」という話題を紹介します。
師走に入ってめっきり気温も下がり、季節は完全に真冬。これに伴いインフルエンザが猛威を奮い始めている。12月12日に厚生労働省が発表した最新(12月1日~7日分)のインフルエンザ発生状況報告によると、全国の保健所地域のうち3か所(1都2県)で警報レベルを、29か所(1道1都2府6県)で注意報レベルを超えており、44都道府県で前の週よりもインフルエンザ報告数が増加。1週間の受診患者数は16万人にも上っている。
インフルエンザを予防するには、うがいや手洗いはもちろん、予防接種をきちんと受けることが重要だが、どれだけ注意していても、ウイルスを100%シャットアウトするのは不可能だ。それゆえ不特定多数の人と接するヘルパーは、ウイルス拡散を防ぐためにマスクを付けたほうが良さそうなものだが、これがなかなか難しい。
都内でヘルパーとして働く30代の女性Tさんは、過去、複数の事業所に登録した経験を持っているが、マスクに関しては事業所ごとにルールがバラバラだったという。例えば、1年ほど前まで働いていた事業所では、マスクの使用は禁止だった。そこでは、ある時期までマスクの着用に関するルールを特に定めていなかったが、利用者から、
「顔が見えない」
「マスクを付けたままなんて失礼だ」
「声が聞き取りにくい」
「体調が悪いヘルパーを寄越すのか」
といったクレームが散発的に寄せられ、業を煮やした事業所が、ある日「マスク着用禁止」とのお達しを発布。ところが今度は、「マスクをしないのか」というクレームが寄せられたというから笑えない。
また、マスクの費用に関しても事業所ごとにバラバラだったという。Tさんが登録した事業所の中には、前述の事業所とは逆にマスク着用が義務付けられているところもあったが、その費用は全額自腹。一方では、着用が義務化されていないものの、事業所にマスクが積み上げられており、使い放題の所もあったという。
Tさん自身は「面倒くさい」という理由で、基本的にマスクは着用していないという。Tさんは、「取ったり外したりが面倒」「耳の部分が擦れて痛い」「1枚数円の使い捨てのマスクに頼るより、うがいや手洗い、消毒をきちんした方が有効」など、マスク非着用の理由を列挙。幸いなことにインフルエンザに感染したことはないが、「1度でも感染したら、(マスク着用について)考えなおすかも」と述べている。
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