もし自分がウイルス感染していたら。
家族にうつさないために、すぐにやるべきことは?
新型コロナウイルス、ノロウイルスなど家庭や施設など『生活圏が近いところ』で感染が広がりやすいウイルスの拡大を防ぐためのポイントをまとめました。
発熱・倦怠感…コロナ陽性判定前に「家庭内隔離」を
今では、新型コロナウイルスは誰が感染してもおかしくない状況です。
発熱・倦怠感などウイルス感染が疑われる状態になったら、同居する家族に伝染しないようにすることが大切です。
家庭内感染をできるだけ防ぐために、
・感染者はできるだけ居室を1つの部屋に限定する
・家の中でもマスクをする
・トイレ・洗面台・お風呂などの共用部分は、使用するごとに消毒する
・ごみは部屋ごとに袋にまとめ、密閉した状態で出す
など、「ウイルスを広げない」ことを意識するようにしましょう。
部屋数が少なくて部屋を分けることができない場合でも、室内でマスクをする・寝るときに枕の向きを逆にして息がかからないようにする、などの工夫で飛沫感染を防ぐことができます。
そして、家庭でもウイルス感染を防ぐ大切なポイントは「換気」と「うがい・手洗い」です。
こまめに換気をして室内の空気が長時間とどまらないようにすることが、ウイルス感染を防ぐために有効と言われています。
(参考:厚生労働省「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」)
突然の嘔吐・下痢はノロウイルスを疑って
ノロウイルスは感染力が強いウイルスで、感染者の吐瀉物(吐いたもの)や便からも感染します。
ノロウイルスが流行する冬場は、突然の嘔吐はノロウイルスを疑って対処することが大事です。
ノロウイルスの感染を広げないために、正しい処理方法を覚えておきましょう。
・吐瀉物(吐いたもの)を処理するときは、使い捨てのマスクと手袋を着用してから
・汚れた衣類などは、まず水洗いと消毒。他の洗濯物とは一緒に洗わない
・掃除した雑巾やタオルは、ビニール袋に入れて密閉して捨てる
ノロウイルスは、子どもや高齢者、免疫力が落ちている人が特に感染しやすいです。
万が一感染した時のために、バケツと手袋、汚れたものをまとめて入れられる大きめのポリ袋などをあらかじめ準備しておくとよいでしょう。
なお、汚れた衣類や吐瀉物(吐いたもの)などが付着した場所の消毒には、次亜塩素酸系消毒剤が有効と言われています。
(参考:国立感染症研究所感染症情報センター「ノロウイルス感染症とその対応・予防(家庭等一般の方々へ)」)