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2023年06月06日

呼吸療法認定士とは?受験資格や概要、資格取得のメリットなど解説!

呼吸療法認定士とは?受験資格や概要、資格取得のメリットなど解説!
公開日:2021/9/24 最終更新日:2023/6/6

病院以外にも活躍の場がたくさんある「呼吸療法認定士」の資格。
受験資格や試験内容、2023年度の試験・講習スケジュールと、資格取得のメリット・就職先などを徹底解説します!

呼吸療法認定士とは、どんな資格?

呼吸療法認定士は、日本胸部外科学会と日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会が合同で認定している資格です。正式名称は「3学会合同呼吸療法認定士」といいます。

呼吸療法とは、吸入療法や酸素療法、呼吸理学療法、人工呼吸など、重症患者管理において重要な柱となる治療手段の1つです。

高度な現代医療により長寿化が進む一方で、慢性の呼吸器疾患や合併症を持つ患者は増えており、呼吸療法に精通したスタッフの養成が急務とされています。そこで、呼吸療法の習熟とレベルの向上・維持を目的に創設された資格が、呼吸療法認定士です。

対象は、看護師、准看護師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士の5職種。
呼吸療法認定士には、それぞれの職種において呼吸療法を習熟させ、呼吸管理を行う医療チームの一員として活躍することが期待されています。2020年時点では、延べ53,000人以上の資格取得者がいます。合格者の内訳をみると看護師が半数を占め、看護師に人気の資格であることがわかります。次に理学療法士、臨床工学技士と続きます。

なお、5年ごとの更新が必要で、呼吸療法認定士として認定されたのちも、専門知識の習得を継続していく必要があります。

呼吸療法認定士の資格で得られる知識・できることは?

資格取得を通じて理論から実際の治療まで、呼吸療法に関する専門知識と技術を身につけることができます。

呼吸療法認定士はあくまでも民間の認定資格ですから、専門資格を得たからといって、職域を超えた業務ができるわけではありません。呼吸療法認定士に期待されるのは、それぞれの職種の役割の中で呼吸療法のレベルアップを図り、充実したケアの提供につなげることです。

たとえば臨床の場面では、スタッフの中心となってカンファレンスを実施したり、呼吸器疾患の方が急変した場合に冷静に状況を把握し、対処するといった役割が求められます。
あるいは、患者や介護サービスの利用者に対し、呼吸理学療法などの知識を活かしてADLやQOLの向上に努めることもできるでしょう。

呼吸療法認定士が活躍できる職場・就職先は?

呼吸療法認定士の資格がもっとも活かせる場所は、やはり医療機関でしょう。病院やクリニックの呼吸器内科やICU、救急など、重症患者の呼吸管理に携わる臨床現場が主な活躍の場となります。リハビリテーション科のある病院で活躍する人も増えています。

呼吸器疾患に携わる機会が多い病院では、医師をはじめ看護師や臨床工学技士、理学療法士などが結集する「呼吸ケアサポートチーム(RST)」があります。
呼吸療法認定士の資格を持っていると、そうしたチームに優先的に配属される可能性が高く、専門性を活かすチャンスが広がるでしょう。

医療業界だけでなく、介護業界も呼吸療法認定士の需要が高い職場です。介護を必要とする高齢者は呼吸器系の疾患を持つ方が多く、介護施設のほか在宅サービスにも活躍の場が広がります。

介護施設の看護師の仕事内容や役割、必要なスキルは?
 

呼吸療法認定士の受験資格は?

呼吸療法認定士の認定試験を受けるには、決められた認定講習会を受講しなければいけません。なお、認定講習会を受講するには以下のとおり条件があります。

1. 受講資格
以下に挙げた5種類の免許のいずれかを保有していること、およびそれぞれ必要な実務経験年数を有することが条件となります。
実務経験は常勤勤務をカウントすることとし、アルバイト等の期間は含まれません。
・臨床工学技士…実技経験年数2年以上
・看護師…実技経験年数2年以上
・准看護師…実技経験年数3年以上
・理学療法士…実技経験年数2年以上
・作業療法士…実技経験年数2年以上

2. 学会・講習会の参加ポイント
申請書類提出日から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会などに参加し、12.5点以上を取得していることも条件となります。

上記の条件を満たす必要があるため、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」といった介護系資格だけでは、呼吸療法認定士の資格取得はできません。

呼吸療法認定士検定試験の概要

■認定講習会
開催日程:8月~9月の期間中、2日間出席。A~Dの4班に分かれて実施
定員:例年4,500名程度
申込期間:4月中旬頃の1週間程度
申込方法:登録後、書類を公式サイトからダウンロード(3月頃ダウンロード可能)し、特定記録郵便にて郵送します。
受講料:eラーニング 20,000円/会場+eラーニング 30,000円
開催場所:東京
※呼吸療法認定士の認定講習会は例年参加希望者が多く、定員に達した段階で締め切られてしまいます。そのため、あらかじめ申請書類をダウンロードしておくなど、申し込みが開始されたらすぐに申請するのがオススメです。

■認定試験
試験日程:年1回。例年11月に開催されます。
受験料:10,000円
申込方法:講習会受講後、配布された申込用紙に記入して提出
受験会場:東京

なお、認定試験合格後、登録料として3,000円が必要です。

呼吸療法認定士の2023年度試験スケジュール

2023年度(第28回)の認定講習会は、「eラーニング」もしくは「会場+eラーニング」の2通りから選択できます。

《認定講習会》eラーニングの場合
■申込期間:2023年4月10日(月)8時~4月14日(金)17時
■日程:2023年9月4日(月)~9月29日(金)
■定員:3,000名

《認定講習会》会場+eラーニングの場合
■申込期間:2023年4月10日(月)8時~4月14日(金)17時
■日程:会場は8月26日(土)・27日(日)、eラーニングは9月4日(月)~9月29日(金)
■会場:ベルサール新宿グランド

《認定試験》
■試験日時:2022年11月(詳細未定)
■試験場所:東京都内
■受験料:10,000円

呼吸療法認定士認定試験の内容

呼吸療法認定士の認定試験は年1回、次のような方式で行われます。

試験内容:100問・マークシート方式による筆記試験
講習会のテキスト、および、ふだんの業務内容などからの出題になります。

認定講習会の講義内容は次のとおりです。

<認定講習会カリキュラム>
血液ガスの解釈/呼吸機能とその検査法/呼吸不全の病態と管理/呼吸リハビリテーション/酸素療法/人工呼吸器の基本構造と保守および医療ガス/気道確保と人工呼吸/NPPVとその管理法/開胸・開腹手術後の肺合併症/新生児・小児の呼吸管理/人工呼吸中のモニター/呼吸不全における全身管理

合格率:65%前後で、やや難易度が高いと言えます。

認定講習会の受講から3年間は受験資格があるため、不合格の場合も再受験することが可能です。

呼吸療法認定士の資格を取得するメリットは?

超高齢社会では、医療ニーズの高い高齢者が増え、介護業界においても呼吸療法の知識と技法を身につけた人材はますます重要になってきます。

たとえば、呼吸器系の疾患を持つ利用者が急な発作を起こしたときの初期対応や、苦痛を緩和する痰の吸引や呼吸法など、呼吸療法認定士の知識を役立て質の高いケアの提供につなげていくことも可能でしょう。呼吸療法という専門分野で自己研鑽を積むことが自分自身のやりがいにつながります。

また、介護施設で働く看護師や理学療法士、作業療法士にとっては、キャリアアップや転職の際のメリットもあります。呼吸療法の重要性に着目する施設や事業所にとっては、呼吸療法認定士は非常にほしい人材です。現在働いている職場で給与アップに直結しなかったとしても、資格を活かした転職は可能でしょう。

 


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著者:介護求人ナビ編集部

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