転職や就職、パート・アルバイトの応募で履歴書を書いているとき、「最後の最後で間違えた!」「1文字だけ誤字がある!」「指定の履歴書が1枚だけなのにミスをした!」なんてこと、経験ありませんか?
こっそり修正液や修正ペンを使っても大丈夫なのでしょうか…?
今回は、これら履歴書の書き間違いに関する疑問や対応方法などを紹介します。履歴書を書き間違えてしまった際の参考にしてください。
履歴書の書き間違いには、修正液や修正テープは使用してはいけません。
書き間違えたら、たとえ最後まで進んでいたとしても、新しい履歴書用紙で最初から書き直しましょう。
転職活動・就職活動中に、応募先の会社から指定の履歴書を配布されることもあります。
1枚しかもらっていない会社指定の履歴書を書き間違えた場合は、まず会社に問い合わせて再度新しい履歴書を送ってもらうか、修正印による訂正が可能かどうかを確認しましょう。
修正印による訂正が可能だという回答であれば、間違えた箇所に二重線を引き、修正印を押してその1行上に正しい情報を記入します。
とはいえ、修正印による訂正は1か所だけなら許されるかもしれませんが、2か所以上あると悪い印象を与えてしまうことがあるので、新しい履歴書を送ってもらい書き直した方が確実です。
まれに砂消しゴムで間違えた箇所を消した履歴書を見ることがありますが、これは最も印象が悪いです。
砂消しゴムは、紙を削ることで文字を消します。そのため、紙が薄くなったり、削った場所の周辺に文字の跡がにじんだりするので、修正したことが容易に分かってしまいます。
何よりもこのような方法を使うということは、仕事においてもミスを誤魔化してしまうのではないかという印象を面接官に与えてしまいます。砂消しゴムも修正液などと同様に絶対に使用しないようにしましょう。
履歴書で修正液や修正テープなどを使用してはいけない大きな理由が、『書類の改ざん』につながるからです。
例えばA社とB社でとある契約をするときに、ある条件について修正液が使われていて消されていたとします。この場合、書類だけではA社が消したものなのかB社が消したものなのか、はたまたその他の利害関係者が消したものなのかが分かりません。
また、契約書をA社が確認して署名押印したものをB社へ渡したときに、B社が勝手に条件を修正液で消して署名押印して契約を成立させてしまうと、B社の社会的な信用は失墜します。
履歴書も契約書などと同様に重要書類です。
本人にとってはただ書き間違いの訂正のために修正液を使用したかもしれませんが、それが正式な会社の書類という視点から見ると書類が改ざんされたものとみなされてしまい、履歴書の信憑性が失われることがあります。
履歴書は本人にとってはもちろんですが、会社にとっても大変重みのある書類であるということはしっかりと理解しておきましょう。
面接直前に履歴書の誤りを発見してしまったときは、面接で素直に間違えた旨をお伝えしましょう。
軽微な変更であればさほど問題にされないのですが、学歴や資格などの採用に大きくかかわる内容で誤りがあったときは、しっかりと謝罪をして正確な内容を丁寧に伝えることが重要です。
誠意の気持ちをしっかりと示さなければ悪い印象のままになるので注意してください。
コツ1:鉛筆で下書きをする
履歴書の書き間違いを防ぐためにはまず1回下書きをすることが大切です。下書きをすることで、書く内容を覚えられ、履歴書のフォーマットにも慣れます。
下書きは、履歴書に直接鉛筆で書き、その上からボールペンでなぞり書きする方法が、一番簡単です。
コツ2:見本を作ってから書く
何も書いていない履歴書をコピーして、コピーした用紙にボールペンで書き込み、それを見本として原本の履歴書に書くという手もあります。
履歴書用紙の枚数に余裕があるなら、完成した履歴書1枚を見本用に取っておけば、急に履歴書が必要になった時の予備にもなって安心ですね。
コツ3:時間をあけてもう一度確認する
書き終わったらその場で確認することはもちろんですが、時間をおいてもう一度確認すると誤字や脱字のほか、文章の表現方法などについても冷静な視点で確認することができます。
コツ4:誰かに履歴書をチェックしてもらう
履歴書を提出する直前には第三者にも自分の履歴書を確認してもらうとよいでしょう。
自分で作成したものを何度も確認していると「もうこれで大丈夫だ」と思い込み、小さなミスを見落としてしまうことがあります。第三者の視点を最後に入れることで、自分では気づけなかったミスに気づくことができます。
特に家族や親しい友人であれば、誤字や脱字の確認以外にも、自己PR文などでアドバイスしてくれることもあるので、最後は家族や親しい友人に確認してもらうとよいでしょう。
履歴書は本人にとっても会社にとっても大変重みのある書類です。
消せるボールペンのように容易に書き換えられるものを使用すると、信憑性が著しく損なわれてしまいます。
消せるボールペンのインクは熱で消えてしまうという弱点があるので、履歴書の保管環境次第では消えてしまうこともあります。履歴書では消せるボールペンは使用しないでください。
たとえ1文字だけであっても、新しい履歴書に書き直しましょう。
ほかの応募者の履歴書は一字一句間違いがない状態で提出されているので、たった1文字でも修正液で訂正してしまうと目立ってしまいます。
かつて、1文字ならいいと思って修正液を使用し、「日商簿記検定2級合格」を「日商簿記検定1級合格」と書き換えた方がいましたが、1文字でも雲泥の差が出ます。
内容によっては履歴書全体の信憑性にもかかわるので修正液や修正テープで文字を消すことはしないようにしてください。
採用担当者の立場からすると「絶対にこの会社で就職して働きたい」という熱意と意欲のあふれる方を採用したいです。
履歴書の一部でもコピーされている状態では「書類選考の段階から手を抜いたものを提出されては…」と採用担当者も冷めてしまい、働く意欲や熱意が低いと思われてしまうかもしれません。
また、まれに別の会社で不採用になって返送された履歴書を送ってきているのではないのかと疑問を感じる履歴書を見ますが、そもそも他社で不採用として送り返されている履歴書なので、そこにはさらなる改善が必要だということを意識した方がよいです。
いずれにしても、履歴書をコピーしたり、使い回したりすることはやめましょう。
履歴書の作成においてパソコンの使用を禁止し、手書きのみとしている会社がある一方で、会社の書類管理の都合上、パソコン入力を推奨している会社もあるなど対応は様々です。
応募要項に特段の記載がなく、採用担当者に問い合わせても手書き・パソコン入力のどちらでも構わないということであれば、パソコンで履歴書を作成しても問題ありません。
パソコンで作成した履歴書がOKであれば、履歴書を書き間違えてもその箇所だけを訂正して印刷すれば完成するので簡単です。
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