履歴書の実務経験はどう書いたらいい?
介護業界で転職する際、これまでの実務経験について確認するために、履歴書と一緒に職務経歴書の提出を求める企業も増えています。
企業は求職者がこれまでどのようなキャリアを築いてきたのか、自分たちの必要としている人材としてマッチするのか、そういった部分に注目しています。
このページでは、実務経験をどのように書くべきか、ポイントを解説します!
介護業界での実務経験の書き方
●職務経歴書に具体的な業務・役割を書こう!
介護業界での実務経験を書くのに、履歴書だけでなく、
職務経歴書を添付することをお勧めします。
これまでの職歴や業務について、A4用紙1~2枚程度でまとめることで、実務経験を整理し、証明することができます。
履歴書には「職務経歴書参照」と記載しておきましょう。
過去の職歴や資格をただ並べるのではなく、そこで何をしてきたのかを記載することが重要です。
施設での勤務であれば、
「どのような役割を持っていたか」「どのような実績を上げたか」も記載しましょう。
例えば、介護施設での業務経験であれば、以下のような書き方がいいでしょう。
【特別養護老人ホーム】
事故防止委員会に所属し、外部講師を招いてのリスクマネジメント研修や、ヒヤリハット検討のコアメンバーとして参加。リスク検討を重ね、重大事故発生件数を50%削減しました。
このように担当してきた業務や結果を具体的に書くことで、施設内でどのような役割を果たしてきたかわかるだけでなく、採用側にとっても、
転職後にどんな分野で能力を発揮できるかのイメージを持つことができます。
それが転職先の事業所が抱えている課題と重なる部分であれば、より大きなインパクトを残すことになるでしょう。
●キャリアアップの転職経験はアピールポイントになる
過去に転職の回数が多い場合は、転職理由なども書くことをお勧めします。
転職の回数が多いことで、転職癖があるとみられる可能性もあります。
しかし、転職の回数が多い場合にも、キャリアアップのために行ってきたポジティブな理由による転職なのか、それとも職場内の人間関係のトラブルなどによるものなのか、理由によって受ける印象も違います。
転職理由にはできるだけポジティブな理由を書くことをお勧めします。
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介護業界以外の実務経験の書き方
介護以外の業界で働いていた経験があるとき、履歴書や職務経歴書に書くべきかどうか迷いますよね。
履歴書や職務経歴書には、
介護業界以外での実務経験も記載することをお勧めします。
この場合、その実務経験が介護の仕事にどのように生きるのかを書くといいでしょう。
例えば以下のような書き方はどうでしょうか。
【スーパーマーケット】
パートとして、2年間スーパーマーケットでのレジ業務を行いました。高齢のお客様も多く、接客方法などを研修する中で、介護の仕事にも生きると感じました。
認知症の方も来られ、ケアマネジャーやヘルパーと協力しながら、来店時の見守りなども行っていたことから、認知症サポーター研修を提案・開催することができました。
このように介護以外の業種でも、介護の仕事に生かせるスキルを身に着けてきたことをアピールすることで、好印象を与えることができるのではないでしょうか。
また、介護以外の分野でも、例えばIT関連業種などであればICT導入などに能力を発揮してくれることが期待できますし、運送関係の仕事であれば送迎車両の運転などに生かすことができます。
自分の持っているスキルを介護の仕事でどのように生かせるかをイメージして書くといいでしょう。
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家族の介護は実務経験に入る?
仕事としてではなく、家族の介護をしていた時期がある方の場合はどうでしょう。
家族の介護は実務経験には入りませんが、家族の介護のために働いていない期間が長いようであれば記載した方がいいでしょう。
家族の介護を行うことで得たことを、仕事としての介護にどのように生かしていくかをイメージして伝えるようにしましょう。
【義父の介護】
認知症の義父の介護を自宅で3年間行いました。
家族として、ケアマネジャー・ヘルパー・訪問看護師と一緒にチームの中で目標をもって介護にあたることができました。介護職の皆様の細やかな気遣いと励ましにより、最後は義父を自宅で看取ることができました。
今度は介護職として、在宅で暮らす方々の支えになりたいと思っています。
家族の介護で得た経験は、介護技術が身につくというだけでなく、家族として介護してきた視点から、
より家族に寄り添うケアができる強みにもなります。
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まとめ
このように、実務経験を記載することで、職歴から培ってきた自分の能力や経験をアピールすることができます。
新しい職場で活躍する自分の姿を思い描きながら記載するといいでしょう。