◆デイサービス(正社員/介護職) → 訪問介護・介護タクシー・ケアマネジャー(正社員)
U・Tさん(男性・43歳)
●デイサービス(勤務期間:4年)
●訪問介護・介護タクシー・ケアマネジャー(勤務期間:9年)
介護タクシー・ケアマネジャー兼務(給与:基本給与+資格手当〔介護福祉士1万5000円、ケアマネジャー4万円〕)
保有資格:ヘルパー2級(現介護職員初任者研修)、介護福祉士、介護支援専門員、普通自動車二種免許
家族構成:妻
*U・Tさんの「転職 成功・失敗 体験談」…
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【キャリアアップ】訪問介護のヘルパーからケアマネジャーへ
介護支援専門員の資格をとってからは、同じ法人内の訪問介護事業所から居宅介護支援事業所に異動。
ケアマネジャーとして仕事をし、介護タクシーのドライバーも兼務しています。
老人ホームだと、介護支援専門員の資格をとっても、上がつかえていてケアマネジャーの仕事ができない、という話をよく聞きます。
でも、いま勤務している法人は、訪問介護事業所も介護タクシーの事業所も居宅介護支援事業所も運営しています。
なので、転職などしなくてもケアマネジャーとして仕事ができる環境があったのは、良かったと思います。確実にキャリアアップできました。
【1日の仕事の流れ】ケアマネジャーと介護タクシーの運転手を兼務
今は介護タクシー・ドライバーの仕事にウェイトがかかりがちです。
介護タクシーの仕事は、利用者の予約時間が決まっているので、むしろ時間の融通がきくケアマネジャーの仕事を、介護タクシーの予約の間に入れている感じです。
予約の状況によって毎日のスケジュールは異なるので、ある1日の流れを例に挙げます。
7:30 出社。すぐに支度をして、車に乗り込む。
8:00 朝一番で病院に行きたい利用者さんを、介護タクシー・ドライバーとして迎えに行く。病院まで送り、窓口で失礼する。そのあとの病院の付き添いは、家族が行うか移動支援の人がすることになっている。
朝一番の時間帯は、腎臓が悪くて透析をする方をお送りすることが多い。透析は長いので、13時ぐらいに迎えに行くことになる。午後からの透析の場合は12時に送って行き、15時に迎えに行くのが一般的。
8:30 すぐに次の通院のための利用者さん宅に向かう。
9:30~ 3件くらいの介護タクシーの仕事を入れ、最初に迎えに行った透析の利用者さんを迎えに行く。
13:30~ 透析の利用者さん宅で、ケアマネジャーとして家族・本人に面談。
介護タクシーの利用者さんは自分のケアマネジメントの担当の方であることも多く、ある意味効率よく仕事ができている。
14:30~ 遅い昼食。
15:00~ ケアマネジャーとしての事務処理。
16:30~ この日は訪問介護の人員が足りず、ヘルプに回る。もともといた事業所なのでスタッフとは顔見知り。気軽にヘルプができる。
ケアマネジャーとして自分が担当している利用者さんのADLなども確認できるので、ヘルパーとして入れるのは、ありがたい。
17:50~ 事業所に戻って事務処理の続き。
18:30 退社。出社が7:30、この日は昼食が30分だったので、10時間半働いたことになる。少しキツイけれど、残業代が多めに入るのはありがたい。
【ケアマネと介護タクシー兼務のやりくり】仕事の波をとらえ、週単位で考える
ケアマネジャーと介護タクシー・ドライバー。
まったく違う仕事ですが、同じ利用者さんを両方担当することで、その方の日常生活がわかった上でケアプランを立てられるというメリットがあります。
利用者さんのほうも、気心が知れているので、いろいろと悩みを打ち明けてくれます。良い関係性が作れるという上では申し分ないですね。
現在の利用者さんの担当は18件。35件まで持てますが、介護タクシーの業務もあるので、とてもそんなには無理ですね。
一人ひとりの利用者さんにできるだけきちんと関わりたい、生活の中の困りごとも解決して差し上げたいと思うほうなので、現在の件数の中できっちりと仕事をしていきたいと思っています。
ケアマネジャーの仕事は、月初めは書類提出の関係で事務処理が立て込みます。
仕事の波があるので、その波をとらえながら、週単位で仕事のやりくりを考えています。
上司ももちろん、私が兼務でがんばっていることを承知の上なので、無理なことは言ってきません。
上司との関係も良好だと思っています。
【資格手当・残業代】残業があったほうがうれしい
ケアマネジャーになってからは、手当の点でもよくなり、ケアマネジャーの資格手当で月に4万円つきます。生活も少し豊かになりました。
5年前に結婚したのも、キャリアアップが実現したから迷いなくできた、というのもありますね。
以前働いていたデイサービスでは、いくら残業をしても残業代がつきませんでしたが、今は残業代がつくのもありがたい。
特に今は忙しいこともあり、残業代がかなり多くついています。
というのも、介護タクシー部門では職員が2人やめて、今シフトが大変な状態になっているんです。
なので、ケアマネジャーとしての担当を控え、介護タクシー・ドライバーとしての仕事もかなりこなしています。
ドライバーの仕事が忙しいから残業代も多いのですが、職員がやめてしまったぶんの補充を進めているようで、まずは1人採用するとのこと。
そうなると、残業代が減って痛しかゆしですね。
次回は、介護の仕事のやりがいや介護業界での目標などについて聞きます。
<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>
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●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
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●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●
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