介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は埼玉を中心に関東一円で数々の高齢者介護施設を運営する「ケアサポート株式会社」(以下、ケアサポート)の総務部採用担当、齋藤昇さんにお話を伺いました。
<取材・文 中条佳子>
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採用担当 齋藤昇さんと埼玉県が認定する『多様な働き方実践企業』認定証
○●○ インフォメーション ○●○
ケアサポート株式会社
グループホーム、デイサービス、ショートステイ、サービス付き高齢者向け住宅、介護付き有料老人ホーム、特定福祉用具販売、居宅介護支援事業、ヘルパーステーション
埼玉県さいたま市大宮区土手町1-2 JA共済埼玉ビル7F
TEL : 048-640-1765(代表)
FAX : 048-640-1365
http://www.care-support.biz/
女性が管理職を目指せる会社
ケアサポートは、関東地方で最も高齢者人口が増えていると言われている埼玉県に12施設、千葉県に2施設、神奈川県と東京都にそれぞれ1施設、高齢者介護施設を運営しています(2013年7月現在)。中心となるのは在宅介護系の施設で、リハビリに特化したデイサービス、単独運営が珍しいショートステイなど、地域密着型のアットホームな介護サービスを展開。今後も施設の数を増やしていく予定だそうです。
そんなケアサポートの最大の特徴は、女性が働きやすい会社であることです。
ケアサポートは、埼玉県が認定する
『多様な働き方実践企業』の6基準のうち、「女性が多様な働き方を選べる」、「法定業務を上回る短時間勤務制度が職場に定着している」、「女性管理職が活躍している」、「男性社員の子育て支援等を積極的に行っている」、「企業として、多様な働き方への取組姿勢を明確にしている」の5つの項目が該当、ゴールド認定を受けています。
なかでも「女性管理職が活躍している」という点がケアサポートの特徴だと、齋藤さんは語ります。
「現在で約5年半目になる女性スタッフは、中途採用で入社し、約1年後に管理職に着任。今年2月にオープンした新規事業のサービス付き高齢者向け住宅では、立ち上げから運営まで任されています。そうした女性管理職(所長以上)の割合を5割以上にしていくことが、会社の今後の目標として掲げられています」
今年で創業12年。今後は新卒採用からスタッフを育てて、所長や管理職、現場を守っていける人材を、もっと増やしていこうとしているそうです。そのなかで女性はますます活躍の場を広げていくことになるでしょう。
育児・産休後に戻ってこられる現場に
前出の『多様な働き方実践企業』の6項目の中で、「出産した女性が現に働き続けている」という1項目だけが該当していませんが、それも近いうちにクリアできそうと、齋藤さんは言います。
「弊社のように小規模の施設を運営していると、職員が産休などで一人いなくなるだけでとても困る状況になってしまいます。なので現状は育児短時間勤務体制を取るのがなかなか難しいのですが、それをきちんと取れるように実際に対応中です」
ケアサポートでは近年、新卒を多く採用しており、スタッフの年齢層が若めで、まだ産休・育休制度を使用するタイミングになかったことも、要因のひとつとのこと。その年代もようやく制度を活用しはじめたと、齋藤さんは語ります。
「ちょうど今、産休・育休を取っている若手女性スタッフが5~6人いるので、その人たちが戻ってきて1年間職場に定着してくれれば、残りの1項目もクリアできると思います」
今後ますます女性にとって働きやすい環境が整っていきそうなケアサポートですが、次週からはその採用について、齋藤さんに伺っていきたいと思います。
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