毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「介護に応募して不採用になる人」という話題を紹介します。
1月26日、厚生労働省は「外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会」を行い、これまで農業や製造業の現場で受け入れられてきた「外国人技能実習制度」の対象職種に介護分野を追加すること、さらに、通訳や料理人など限られた職業にだけ認められてきた「在留資格」を、介護福祉士にも認めることなどを方針として固めた。
これらの背景に存在するのは、言うまでもなく介護業界における慢性的な人手不足。それなら、介護業界に職を求める人は、必ず仕事にありつくことができるのだろうか? 都内の介護事業所で働くHさんは、こう語る。
「結論から言うと、書類の段階でお断りしたり、面接した上でお断りする人はいます。ウチの事業所も人手が不足気味なので、なるべく多くの人を雇いたいのですが、応募してきた人を全員雇うわけではありません」
一時は、年齢や働ける時間などの条件さえ合えば、可能な限り採用していた時もあったものの、「教育とクレーム処理でかえって大変」(Hさん)だったため、慎重に人材を選ぶようになったというHさんの事業所。具体的にはどんな人が不採用となるのだろう?
●担当者びっくりの「モンスター履歴書」とは?
「まず、書類の段階でお断りする人は、履歴書の書き方ですね。やたら空欄が多かったり、書き損じが塗りつぶしてあったり、誤字脱字が多かったり。あと、何ヶ所も断られたものを使い回しているのか、履歴書がヨレヨレになったものとかもよくあって、それも……ですよね」
Hさんが過去に見た“モンスター履歴書”の中には、志望動機の欄が空欄になっていたり、「ハローワークで勧められた」と書かれていたり、自分の名前の漢字が間違っていたりしたものもあったとか。
ここまでは書類の段階でお断りの例だが、面接で不採用となる人は、どんな人なのだろう?
●コミュニケーションが苦手でも「不採用」にならない?
「まず、面接官の目を見て話すことができない人は厳しいですよね。介護の仕事は、もちろん知識や経験は大事ですけれども、結局のところ一番大事なのはコミュニケーションですから。(目を見て話せない人が)現場に出たら、トラブルやクレームが来るのは間違いないですから」
さらに、こんな人も点数は大きく下がるという。
「質疑応答の過程で『人と話すのがあまり得意ではない』とか『お年寄りの人と何を話していいのか分からない』というような意味のことを言う方がいらっしゃるんですよ。正直に答えようという姿勢はいいと思うんですけど…」
ただしこういった発言が即不採用に結びつくわけではなく、Hさんが「じゃあ自分が話す代わりに、お年寄りの方の話を聞いてあげて下さい」とアドバイスすると、「じゃあ頑張ります!」と、前向きになる人もいるとか。Hさんは最後に、
「とにかく、『介護(業界)なら落ちるわけないでしょ?』という態度が見え見えの人は絶対に落とします」
と語っている。
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