有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホームなどの介護施設が増える中、多くの施設で、ヘルパー・介護士やケアマネジャーなどだけでなく、一般事務を業務とする職種を募集する動きが活発になってきました。フロント・事務関係職の求人の詳細を見てみると、経験の有無を問わない場合や、特段のスキルや技術、資格などがなくても積極的に受け入れる場合があることがわかります。あえて厳しい条件をつけない理由には、やる気と向上心さえあれば比較的取り組みやすい仕事であるということがいえるでしょう。人材不足解消のため、未経験者や長期ブランクがある方などの応募でも歓迎して受け入れているという背景もあります。会計や書類作成などでパソコン操作が必要だったり、窓口受付や電話対応を任されることがあったりするため、介護業界が初めてでも事務職の経験者が優遇される施設もあります。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、ケアハウスなどの介護施設でのフロント・事務関係職の雇用形態には、正社員や契約社員、パート・アルバイトなどさまざまなものがあります。フロント・事務関係職の仕事の時給は概ね900円前後となっており、介護職・ヘルパーに比べてやや低めです。交通費の支給などの待遇は施設によって異なるので注意しましょう。鉄道やバスなどの公共交通機関が充実しているエリアでは自宅から勤務先までの交通費を支給し、地方エリアなどの公共交通機関がない場合にはガソリン代などを交通費として支給することもあります。地方エリアの介護施設では、施設内に職員専用の駐車場を確保しているケースも多く、マイカー通勤を認めている施設も少なくありません。また、フロント・事務関係職においても、住宅手当の支給や家賃補助、社員寮の確保がされていることも多く、職員の住宅費用軽減に向けて積極的な施設もあるので、いろいろな求人情報をチェックしてみましょう。

介護求人ナビでは、宮城県の介護事業の求人を多数ご紹介。宮城県内で人口が集中している仙台市で特に求人数が多くなっており、中でも青葉区や太白区など居住地として人気の地区での求人数が比較的多くなっています。宮城県内の介護求人動向を職種別に見ると、介護職・ヘルパーの求人が最も多く約8割を占め、ケアマネジャー、サービス提供責任者が続いています。サービス形態別に求人動向を見ると、グループホームでの求人が最も多く、有料老人ホームが続いています。宮城県では、東北6県の他の県と異なり入所型の介護施設での求人が多い傾向が見られます。宮城県の介護事業における介護職・ヘルパーの給与水準は、正職員の平均月収が20万円と隣県の給与水準と比べて比較的高い水準となっています。

宮城県は、東北6県の中で人口が最も多く、総人口は233.4万人です（2015年国勢調査結果より）。県庁所在都市である仙台市に人口が集中しており、宮城県の総人口の約半数が仙台市に集まっています。宮城県内の65歳以上の高齢者数は58.8万人で、高齢化率は25.7%と全国平均を下回っています。東北6県で高齢化率が30%を下回っているのは宮城県だけですが、全国的な傾向と同様に、宮城県においても人口減少と高齢化の進行が見られます。宮城県の高齢者のうち、要支援・要介護認定を受けている人は113,345人で、要支援・要介護認定率は19.3%です。宮城県においても、今後ますます介護人材が求められるものと考えられます。ヘルパーの仕事は、主に要介護認定を受けている方を対象に入浴や排泄、食事などの身体的な介助と清掃や家事、通院の付き添いなどの生活援助となっており、資格の有無により業務内容が若干異なることもあります。介護求人ナビでは、これらの介護職を必要とする施設や事業所を掲載しているので、給与面や募集要項などを確認して、自分の希望に応じた職場選びができます。求人募集の中には、介護職員初任者研修（ホームヘルパー2級相当）修了、介護福祉士の資格を必須とするものも多い中、無資格や未経験者歓迎の求人もあります。夜勤のない日勤専従のほか、平日勤務や夜勤専従などもあり、ライフスタイルに合ったお仕事ができるでしょう。その他にも、車での通勤が可能、資格手当や住宅手当などがある好条件な施設や事業所もあるので、さまざまなこだわり条件で自分に合ったお仕事を探してみてください。

宮城県の正社員、契約社員などの正規職員の平均年収は287万円となっています。パート・アルバイトの平均時給は1227円となっています。