4月12日より、高齢者の新型コロナワクチン接種がスタートしました。
現在、日本に住む高齢者数は約3,600万人。
4月現在のワクチン接種実績から今後のワクチン接種数を試算すると、高齢者のワクチン接種が完了するのは1年以上先になるという計算結果が出ました。
4月12日、高齢者のコロナワクチン接種がスタート
高齢者を対象とした新型コロナワクチンの接種が、4月12日より始まりました。
報道によると、4月12日に自治体に配布されたワクチン数は、東京都・神奈川県・大阪府で3,900回分、その他の道府県で1,950回分だということです。
各都道府県で、優先順位を決めて接種を開始することになっています。
ワクチン接種実績から計算すると、高齢者の接種完了は…?
ここで忘れてはいけないのが、4月12日時点でのコロナワクチンは、接種のための
配布が始まったということ。
配布分から順次、接種が始まります。
高齢者全員のワクチン接種が完了するのは、いったいいつ頃になるのでしょうか?
優先接種が実施されている医療従事者と同じペースで接種が進んだ場合の、ワクチン接種完了時期を試算してみました。
●4月1日~4月9日のコロナワクチン接種人数
589,778人
⇒1日当たりのワクチン接種人数=約65,530人
●高齢者3600万人に同じペースで接種したときにかかる日数
36,000,000(人)÷65,530(人/日)=約550日
(参考:厚生労働省ホームページ「新型コロナワクチンの接種実績」)
つまり、これまでと同じペースでワクチン接種を進めていたのでは、高齢者の接種が完了するのは1年以上先ということになります。
しかも、この計算では3600万人が『1回だけ』接種した場合の日数です。
十分な効果が得られるとされる「2回接種」が完了するのには、もっと時間がかかってしまうことになります。
もちろん、ワクチン接種会場は今後増える予定なので、上記の試算よりも早く接種が進むと考えられます。
それでも、例えば半年以内に高齢者3600万人に2回ずつ接種を終わらせようとするならば、1日当たり40万人のワクチン接種を進めていかなければならない計算になります。
感染者の対応もワクチン接種対応もひっ迫しないように
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置(まん防)で感染拡大を抑え込もうという日々が続いていますが、感染者数は減っていない状態です。
感染拡大防止の頼みの綱であるワクチンの接種が始まりましたが、ワクチンでの効果を求めるのであれば、より早くより効果が出るように、対策が必要になるのではないかと思います。