就職活動や転職活動は、履歴書やエントリーシートに記載する志望動機に悩む方も多いのではないでしょうか。
具体的にどのようなことを書けばいいのか、文字数は何文字が適しているのかといった不明点も多くあるでしょう。
今回は、相手に伝わる文章を書くコツや、志望動機の文字数の目安・文字数別の書き方例について解説します。
志望動機の書き方が知りたい方、書き出しに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
履歴書の志望動機は何文字?
志望動機を作成する上で、気になるのが文字数です。
とくに指定はありませんが、履歴書の場合は
300字ほどを目安に書くことをおすすめします。
ただし、会社によっては、文字数を指定していることもあるため、募集案内などを確認しましょう。
また、300字の志望動機を作成する際には、
3~4文にまとめると読みやすくなります。
長い文章に書き慣れていないと難しいかもしれませんが、文章作成の練習や添削をしてもらいながら、読み手を意識した志望動機を作成するように心がけましょう。
伝わる!見やすい!文章の書き方の基本
相手にとって読みやすい文章を作成するためには、基本的な書き方を学ぶことが大切です。
直感的に書き始めても、文章として読みづらくなってしまったり、情報がバラバラになってしまったりすることで志望動機が伝わらないことも考えられます。
そこで、以下のことに気をつけながら、文章を作成するようにしましょう。
・一文の文字数は、60~80字が目安
・一文一義
まず、
1つの文章は60~80文字を目安に書きましょう。
100字を超えると情報が複数入ってしまい、相手にとって読みづらい文章になってしまう可能性があります。
また、
一文一義、つまり、
1つの文章が1つの内容・意味を持つように工夫することが重要です。
300字という文字数のなかで、相手に伝わる・見やすい文章を作成しましょう。
書き出しに迷わない!志望動機の組み立てポイント
志望動機を初めて書く方は、文章構成の組み立て方からチェックしてみてください。
文章構成を意識しないと情報がバラバラになり、読みにくい文章となってしまうこともあります。
志望動機の文章構成としては、以下の内容を意識してみましょう。
・志望する理由やきっかけ
・自分がこれまでに行ってきた経験
・どのように志望企業に貢献できるか
志望動機の始めに、
どういった背景からその業界や企業に興味を持ったかを説明します。結論を最初に持ってくることで、スムーズに文章を展開させることができます。
次に、志望する理由を強調するために、
自身の経験や行動などを書き加えることも大切です。
採用担当者へのアピールにもなり、志望の本気度を伝えることができます。
最後に、企業にとって
どのように貢献できるかを記載します。
過去の経験・スキル・大学で学んだことなどを踏まえて、入社後にしたいことを書きましょう。
文字数別 志望動機例文
それでは、実際にどのように志望動機としてまとめればいいのかを例文でご紹介します。
300字・100字・600字のパターン別に、どのような情報を記載するかをポイントごとに解説します。
■例文1 300字の場合
私が貴施設を志望する理由は、高齢者の方が快適に生活を送れるように貢献したいためです。現在、大学の福祉学科に在籍しており、介護士を目指しております。福祉に関する専門的な学習をしたり、ボランティアで介護施設を訪れたりするなかで、将来は介護士として活躍したいと感じるようになりました。
貴施設では、新人研修や外部講師を招くなど、介護技術の教育に力を入れている点に魅力を感じています。大学で学んだことを通して、さらなるスキルアップを目指せる環境があるため、貴施設を志望しました。入居者の方が不自由なく暮らせるように支援し、自身の存在価値を高めたいと考えております。
■例文2 100字の場合
貴施設を志望する理由は、介護技術の教育に力を入れている点に魅力を感じたためです。大学では、介護福祉の勉強をしており、引き続き社会人でも介護士の仕事をしたいと考えております。さらなるスキルアップを目指せる環境があり、貴施設での勤務を希望します。
【例文2の解説】
文字数が100字の制限がある場合には、要点を押さえることが大切です。
まず、300字の志望動機をベースとし、どのパートを抽出すればいいかを考えます。
例文1を見ると、
「大学で介護の勉強をし、さらにスキルを伸ばしたい」「志望する介護施設での教育体制に魅力を感じている」といった点がポイントとなっています。
そこで志望動機の始めに、
「志望施設に入りたい理由」を記載します。
そのあとに、
理由と関連性を出すための経験や背景を描きましょう。
■例文3 600字の場合
私が貴施設を志望する理由は、高齢者の方が快適に生活を送れるように貢献したいためです。現在、大学では福祉学科に在籍しており、日々介護士になるための勉強を続けています。また、福祉に関する専門的な学習だけでなく、定期的にボランティアも行っており、将来的に介護現場で活躍したいという強い思いがあります。
貴施設に魅力を感じる理由は、新人研修や外部講師を招くなど、介護技術の教育に力を入れている点です。施設の入居者に満足してもらうためには、高いレベルの介護技術が必須と考えております。貴施設では、介護士の技術向上のために学習を続ける環境が整備されており、自身のキャリア成長にもつながると感じました。
貴施設に入職することができましたら、積極的に先輩方の介護技術を吸収し、立派な介護士になりたいです。大学で学んだことだけでなく、実際に現場を体験することで成長を続けたいと考えております。また、入居者の方が不自由なく暮らせるように支援し、自身の存在価値を高めることを目標として、日々学習を続けたいと思います。
【例文3の解説】
文字数が長く指定されている場合には、ベースとなる300字の志望動機をどのように膨らませるかが鍵となります。
例文3では、介護士になるために
具体的にどのような活動を行っているかの詳細をもとに志望動機を強調しています。
さらに、
なぜ希望する施設に興味を持ったのかについても、詳しく書くことで文章量を増やすことが可能です。
まとめ
履歴書やエントリーシートは、採用担当者が最初に見る資料であるため、アピールにつながるような志望動機にまとめましょう。
ただし、志望動機を書く際には文章構成を始めに作り、それぞれの文章に意味を持たせるように工夫しなければなりません。
また、志望動機を書く際にはベースとなる300字の志望動機を用意しましょう。
会社によって文字数が設定されていることもありますが、アピールとなる部分を強調し、対応することが大切です。
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