転職活動は、内定を獲得してゴールではありません。
今、勤めている職場と転職先(内定をもらった事業所)の両方で必要な手続きや段取りがあり、それを経て新たな職場での仕事のスタートとなります。
新しい職場にスムーズに入職・入社するために、確認するべき内容をチェックしましょう!
内定が出たらまず確認するべき2つのこと
内定の通知があったら、転職先に対して、早めに内定のお礼と承諾の意思を伝えることが大切です。
遅くとも1週間以内に返事をしましょう。
その際、確認すべき項目がいくつかあります。
■給与・手当・有給休暇などの条件
ひとつめは、
『給与形態や各種手当の有無、有給休暇』など、条件面についてです。
入職してから「失敗した」と悔やむことがないように、あやふやな点は内定承諾の前にしっかり確認しましょう。
「細かいことを聞いて嫌がられないかな」という心配は無用です。疑問点をすべて解決して、納得して入社日を迎えたいという姿勢は、誠意として受け取ってもらえるはずです。
■入社日
次に確認するのは
『入社日』です。
転職先がいつまでに入社してほしいと思っているか、確認しましょう。
このとき、すでに退職済みであればその場で入社日を決めても良いのですが、在職しながらの転職活動の場合は、現在の勤務先と退職についての調整が必要になります。退職日が正式に決まった段階で、あらためて入社可能な日程を連絡しましょう。
面接時に、いつから働けるかを聞かれるケースも多いと思います。面接時に入社可能な時期を伝えたものの、事情が変わってしまった場合はできるだけ早く連絡し、スケジュール調整してもらうことが必要です。
提出書類を聞いておく・確認する
入社時には、転職先に提出しなければならない書類があります。
たとえば「雇用保険被保険者証」や「年金手帳」、「源泉徴収票」などです。転職先の会社や事業所によって必要書類が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
内定承諾の意思を伝えたタイミングで、必要な提出書類について確認するのがベストですが、内定の喜びで頭がいっぱいで聞きそびれることもあるかもしれません。そんなときは、わからない点をそのままにしたり、先方から連絡が来るのを待つのではなく、こちらから連絡をとって確認するようにしましょう。
電話やメールで「入社までの手続きを確認させていただきたいのですが」と正直に話し、必要な提出書類はないかを確認すればOKです。
提出書類は、転職先の事業所があなたを雇用するにあたって、雇用保険やさまざまな手続きに必要なものです。書類が足りないと、転職した途端、転職先に迷惑がかかることになるので十分に注意してください。
提出書類を準備する
転職先に提出する書類には、以下のように退職する会社から受け取るものがあります。
●雇用保険被保険者証
●年金手帳
●源泉徴収票
「雇用保険被保険者証」や「年金手帳」は、勤務先の会社が保管している場合が多いです。その場合は退職時に返却されますから、忘れずに受け取り転職先へ提出しましょう。
本人が保管している場合は、あらかじめ保管場所を確かめ、手元に用意しておきましょう。万が一紛失してしまった場合は、「雇用保険被保険者証」はハローワークで、「年金手帳」は年金事務所で再発行が可能です。
「源泉徴収票」は年末調整に必要な書類ですので、退職後に郵送されてきたものを転職先に提出します。
ほかに、転職先から書類を受け取り、記入して提出するものもあります。
たとえば、「扶養控除等申告書」「健康保険被扶養者異動届」「給与振込先の届書」などです。必要とされるものは転職先によって異なるので確認が必要です。
用意した書類は、提出までクリアファイルなどにまとめておくと良いでしょう。紛失や準備漏れ防止につながります。
必要な物品を確認して準備する
書類だけでなく、必要な持ち物についても転職先に確認し、事前に準備しておきましょう。
たとえば、
仕事中の服装や靴です。
ポロシャツなどのユニフォームやエプロンが支給される場合もありますし、私服OKの場合もあります。転職先の施設の種類によっても服装が異なります。
自分で用意する場合は、業務内容や事業所ごとに定められた規定を確認したうえで、動きやすく、利用者に不快感を与えない清潔感のある服装を選びましょう。
靴も、安定感があって動きやすく疲れにくいものを。業務内容によっては、脱いだり履いたりしやすいものが便利でしょう。
選び方に迷ったら、入浴介助があるのか、利用者と一緒に外出することがあるのかといった業務内容を確認し、どういう服装がふさわしいか事前にアドバイスを求めると良いでしょう。
入社当日は書類に押印が必要な場合もあるので、
印鑑も忘れずに持参します。そのほか、
筆記用具やメモ帳も。新しい職場で覚えることはたくさんあるはずです。初日から、学ぶ意欲をしっかりアピールしましょう。
また、介護福祉士などの
資格証の提示が求められる場合もありますので、原本を用意しておきましょう。
勤務する職員の種類や施設によっては、運転が必要な職場もあります。提示できるよう、
運転免許証も持参しましょう。
内定~入職のステップを計画的に準備し、転職成功へ
内定の連絡があれば、誰でもそこでほっと胸をなで下ろすに違いありません。ただ、そこで気を抜いてはいけません。
在職中の方は、円満退職を無事に実現させなければいけません。入職までに確認すること、決めること、やらなければいけないことはたくさんあります。それをやり抜いた先に転職活動のゴールがあるのです。
不安なく入職日を迎えられるように、1つひとつ確実に行っていきましょう。
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