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2018年04月25日

居宅ケアマネに転職後…突然、管理者を兼務することに~転職体験Hさん2 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」



◆定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所(パート/ヘルパー) → 居宅介護支援事業所(正職員/ケアマネジャー・管理者)

H・Eさん(女性・38歳)
●定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所(勤務期間:2年/手取り22万円)
●居宅介護支援事業所(勤務期間:3年/手取り19万円/ケアマネ手当あり・管理者手当なし)

介護業界でのその他経験:訪問介護(正職員/ヘルパー/1年半)、特別養護老人ホーム(正職員/介護職/1年半)、急性期病院(契約職員/ケアワーカー/1年)、特別養護老人ホーム(正職員/介護職・ケアマネジャー/6年)、特別養護老人ホーム(正職員/ケアマネジャー/6年)
保有資格:ヘルパー2級(現介護職員初任者研修)、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)
家族構成:一人暮らし

*H・Eさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目、2回目、3回目4回目(最終回)はこちら

【ケアマネジャーとして転職】居宅介護でケアマネとして働くことを決意



定期巡回・随時対応型訪問介護看護の事業所では、18時から朝9時半までの間に、8件の利用者さん宅を車で2巡する夜間担当のヘルパーとして働いていました。
社会的な意義はあるし、介護業界の人に言うと「忙しそうなのにやっているんだ、すごいね!」と感激されます。

けれど、とにかく体がきつい。週3回しか働かないのだからやれるはず、と思っていても、体が言うことを聞いてくれません。

それに、せっかく取得したケアマネジャーの資格も生かしたい。
経験は少ないけれど、働きながら勉強させていただこう、居宅介護支援事業所のケアマネジャーにチャレンジしてみよう、と思うようになりました。

偶然再会した古い友人から、彼女が管理者兼ケアマネジャーとして働いている事業所で、ケアマネを募集していると聞きました。
その事業所では、ケアマネジャーは彼女ともう1人のみ。3人体制でやっていきたい、と言うのです。

まったく知らない事業所で働くより、知り合いが管理者をしているところであれば不安が少ないし、わからないことを聞きやすいと思い、そこに転職することにしました。
カンタンな面接の後、すぐに採用してもらいました。


【居宅介護支援事業所に転職して】ケアマネと管理者を兼務することに

条件を考えずに就職したら、思った以上に給料が低い!

友人には、事業所での処遇のことはあらかた聞いていました。
正社員で働けることはうれしかったですね。非常勤のパートとして働いていた定期巡回のヘルパーのころと比べると、安定性という意味ではずっといいと思いました。
もちろん、年金や保険、労災もあります。

でも、実際に働いてみると、給料は予想より低かった。定期巡回をやっていたときより低くなってしまったのです。
たしかに以前よりは体はきつくないけれど、ケアマネジャー手当を入れても給料が以前より低いのはちょっと納得がいきません。

管理者をしていた友人が雲隠れ……次の管理者に指名された!

誘ってくれた友人にも、思い切ってこの不満を伝えようと思った矢先、なんと友人がいきなり事業所に来なくなってしまったのです。
さまざまな方法で連絡をとってみても、音沙汰がありません。
特に不祥事を起こしたわけでもないので、発作的にやめてしまったのでしょうか。
それにしても、昔から知っている友人だったのに、一言も言わずに消えてしまうなんて。かなりショックでした。

しかし、悲嘆にくれている暇はありません。
所長から、「彼女の代わりに管理者になってほしい」と言われたのです。

ケアマネジャーの資格は持っているけれど、介護施設での管理者としては経験がないため、管理者の実務やマネジメントそのものを勉強しないと業務内容がわかりません。あわてて厚生労働省が定める管理者の研修を受けさせてもらいました。
そして、まだ自信が持てないうちに、管理者になりました。

ケアマネジャーとしても働き始めたばかりで勉強することが多かったのに、管理者としても働かなければいけない。
これがきつかったです。ケアマネジャーとしてのスキルを磨くために勇気をふるって居宅介護支援事業所に就職したのに、スキルを磨く暇がない。かなり当惑しているというのが、現在の状況です。
管理者を任されることになって以後、はじめてのことに出会い、戸惑うことも多数ありますが、体当たりでなんとかやっています。


【研修で学ぶ】ケアマネ業務については自腹でも学び続けたい



管理者になるための研修費用は、事業所が出してくれました。
けれど、ケアマネジャーとして知っておくべきことを学べる一般的な研修や、さまざまなケーススタディのためのワークショップなどには会社からの援助はなく、「行きたければ行っていいよ」という程度です。

会社では業務をこなすだけでいっぱいいっぱいでも、ケアマネとして少しでも知識を増やすために、自腹であちこちの講座やワークショップなどに出向いて学んでいます。
そういう場に顔を出すと、知り合いも増え、同じような境遇に愚痴を言い合い、励まし合える人ができるのも、職場の外で学ぶ一つのメリットだと思っています。


【職場への不満】管理者・ケアマネ・ヘルパーを兼務して手取り19万円

管理者とケアマネジャーをしながら、手取り19万円の月給は安すぎるかな、と思っています。
最初はケアマネジャーとして入社したので、ケアマネの手当はついているのですが、管理者手当はうやむやになっていて、もらえていません。

管理者の仕事があとから増えたのに、ケアマネとして担当する利用者さんは32件、介護予防の人たちも担当しています。

また、うちの事業所は訪問介護事業所も併設していますが、実はそちらの仕事もしているのです。
利用者さんからの要望に応じるかたちで、週に1、2回はヘルパーとして訪問しています。

夜間の定期巡回でのヘルパーのように、体力をぎりぎりまで使うようなことはないですが、責任感の重さやプレッシャーがあります。
そうした気持ちに報いてほしい。
近々、所長に給料アップの交渉をするつもりです。今後の処遇によっては、転職も考えるかもしれません。

次回は、居宅介護支援事業所での1日の仕事の流れなどについて詳しく聞いていきます。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

*H・Eさんの「転職 成功・失敗 体験談」…1回目、2回目、3回目4回目(最終回)はこちら



●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→ 「こんなはずじゃなかった…」 転職先選び 私の失敗談


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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