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2014年12月04日

尿失禁~介護の専門用語集 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

尿失禁とは、自分の意に反して尿を漏らしてしまうこと。代表的な尿失禁には以下のようなものがある。

尿失禁の種類と対策

○腹圧性尿失禁
出産などにより尿道を締める筋肉が弱くなり、くしゃみやせき、重いものをもったときなどに尿がもれる。中年女性に多く見られる。
☆対策_尿道のまわりにある筋肉である外尿道括約筋や骨盤底筋群を強くする筋力トレーニングが有効。

○反射性尿失禁
脳疾患や脊髄の障害のために、尿意がないのに、ある程度の尿がたまると反射的に尿が出てしまうもの。
☆対策_尿意を感じないタイプなので、膀胱に尿がたまりすぎないように早めに排尿を行なうようにする。薬物療法も行なわれる。

○切迫性尿失禁
脳血管系の障害、前立腺の障害などが原因で、突然激しい尿意が起こり、がまんできずに失禁にいたる。高齢者に多く見られる。
☆対策_薬物療法、尿意をコントロールする行動療法など、効果をみながらいくつかの治療法を組み合せて対策を行なう。

○溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)
膀胱がいっぱいになっても尿意を感じないため、自然に漏れ出てしまうもの。
☆対策_前立腺肥大症や尿道の障害などが原因。原因とされる疾患の治療を第一に行なう。

○機能性尿失禁(きのうせいにょうしっきん)
膀胱などの尿の排泄に関連する器官には障害はないが、加齢にともなう身体運動機能の低下や、認知症の進行によって、トイレの場所がわからない、トイレまでたどりつけない、といった行動上の障害が重なって尿失禁に至るもの。
☆対策_尿意が起きたときに適切な時間内にトイレにたどりつけるよう、介護におけるきめ細やかな見守りによって対策を行なう。

例「尿失禁の原因はさまざまあり、複合していることもよくあるので、原因を特定することがまず重要である」

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