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2024年09月17日

アルツハイマー病抗体薬「ドナネマブ」承認

 厚労省は8月1日、薬事審議会・医薬品第一部会を開催し、アメリカの製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー病新薬「ドナネマブ(商品名:ケサンラ点滴静注液)」の国内での製造販売を承認した。

 ドナネマブは、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβタンパク質(Aβ)を除去し、認知症の進行を抑制するとされる。昨年8月に承認されたレカネマブ(エーザイ、東京都文京区)に引き続き、認知症の原因物質に作用・除去する薬としては国内で2例目となる。

 神経細胞の障害が比較的軽度の早い段階での使用が求められ、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の人や、軽度認知症の人を対象としている。

 アメリカでの薬価は、年間3万2000ドル(約460万円)だが、国内での薬価は、承認後、原則60日から90日かけて議論される予定。

 アルツハイマー病の原因として、脳内に蓄積したAβの毒性による神経細胞障害が指摘されている。今回承認されたドナネマブは、Aβが集まってできるアミロイドプラークという物質に結合する人工の抗体で、脳内からプラークを除去し、アルツハイマー病の進行を遅らせるとされる(図)。臨床試験では18カ月の投与で、記憶や思考、日常の生活機能などを併せて評価した指標で、偽薬群と比べて約22%進行を遅らせた。

ドナネマブ

図 ドナネマブの作用機序 

投与は月1回の点滴で行う。副作用としては、頭痛や脳の一時的な浮腫、微小な出血などが指摘されている。

 昨年国内で先行発売されたレカネマブの対象者も、アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度認知症の患者であり、投与できる施設基準として、十分な臨床経験や副作用への対応ができる専門医の配置や、診断・検査に必要な画像検査の実施などが厳格に定められている。

 アルツハイマー病治療への期待が膨らむ一方、今後、ドナネマブに関しても投与基準の設定や高額な医療費、レカネマブとの使い分けなどが課題となりそうだ。

<シルバー産業新聞 2024年9月10日号>

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