定着率が低いと言われる介護業界。自分と同じ年代の人たちが、どのくらい退職を考えているのか気になりませんか?
そこで今回は、現在の勤務先を今後退職する予定があるのかを、年代別に尋ねたアンケートの結果をご紹介します。
ぜひ、転職活動の参考にしてください。
20代、30代の介護職は「退職予定はない」が約半数
※ 介護求人ナビ調べ アンケートモニター(20歳以上の男女、1030名)に対し、WEB上で調査
介護業界の転職経験者を対象に、
「現在の勤務先を、今後退職する予定があるか」を調査しました。
まず、
20代の結果をご紹介します。20代は「退職予定はない」(49.5%)という回答が最も多く、次いで「少し退職を考えることがある」(23.9%)、「わからない」(11.0%)となっています。
年代別に見ると20代は「退職予定はない」と回答した割合が最も高く、現在の職場に満足している様子がうかがえます。
30代でも、最も多い回答は「退職予定はない」(46.8%)でした。
「少し退職を考えることがある」は32.6%で、20代よりも10ポイント近く上昇しています。「退職を検討中」(10.5%)と合わせると43.1%で、およそ4割が退職を意識しながら仕事をしていることがわかりました。
職場環境の変化やモチベーションの低下などによっては、一気に退職意向が高まる可能性が高い年代かもしれません。
40代は「退職予定はない」が最も少ない
40代も「退職予定はない」(41.6%)という回答が最も多くなっています。しかし、年代別に見て「退職予定はない」と回答した割合が最も低いのは40代でした。
30代と同様に「少し退職を考えることがある」(29.0%)「退職を検討中」(10.2%)と答えた割合も高くなっています。現状に満足しておらず、何かのきっかけで退職を具体的に考える可能性もあると言えそうです。
50代も同じような傾向が見られました。「退職予定はない」(45.1%)が最も多い回答ですが、「少し退職を考えることがある」(27.0%)「退職を検討中」(12.4%)の合計が30~40代と同様に4割を占めています。
「退職を決めているが職場には言っていない」(3.0%)と「退職を決め、職場にも報告済」(3.0%)をあわせた、すでに退職を決めているという回答(6.0%)も30~40代よりもやや上昇していました。
60代以上も「退職予定はない」(44.8%)が最多回答で、次いで「少し退職を考えることがある」(20.7%)、「わからない」(14.9%)となっています。
60代以上は「わからない」という回答(14.9%)が他の年代よりも高く、30代のおよそ倍の数値です。年齢的・体力的にいつまで働けるのかを考えた結果、「わからない」という回答になったのかもしれません。
20代と60代以上は「退職を決めている」人が多め
すでに退職を決めているという回答が多かったのは、20代と60代以上でした。
20代の場合、「退職を決め、職場にも報告済」(5.5%)が「退職を決めているが職場には言っていない」(1.8%)の倍以上となっています。
一方、60代以上は20代とは逆に「退職を決めているが職場には言っていない」(4.6%)の方が「退職を決め、職場にも報告済」(2.3%)より高めでした。退職の意思を固めながらも、60代以上はなかなか切り出せないことが考えられます。
今回のアンケート結果では、すべての年代で4割~5割は退職の意思がなく、現在の職場に満足していることがわかりました。
しかし、どの年代においても「少し退職を考えることがある」という回答が2~3割、「退職を検討中」という回答が1割前後見られました。
転職活動をする際には、入社後に「こんなはずではなかった」と思うことがないように、面接や施設見学などでしっかりと疑問点を解消しておきましょう。
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