転職や就職活動で行うこととして、採用説明会の参加や履歴書送付、面接などが挙げられます。介護の現場で働く人たちは、今の職場に採用が決まるまでにどんなことをしたのでしょうか?
今回は、特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム、訪問介護などの職場別に「採用までに行ったこと」についてアンケートを実施しました。
その結果をご紹介します。
「採用説明会への参加」が多いのは、特養と介護付き有料老人ホーム
※ 介護求人ナビ調べ アンケートモニター(20歳以上の男女、1030名)に対し、WEB上で調査〈クリックで拡大〉
介護業界の転職経験者に、
「現在の職場へ応募してから採用までに、あなたが行ったこと」について尋ねました(複数回答あり)。
特別養護老人ホームに勤める人で多かった回答は「面接1回」(66.2%)でした。「面接2回」という回答は14.1%で、多くが面接は1回だけで採用に至っているようです。
2番目に多かった回答は、「勤務予定の事業所・施設の見学」(32.4%)。約3割の人が、事前に事業所や施設を見学していることがわかりました。
また、「採用説明会への参加」(11.3%)は他の職場と比べて多く、説明会参加で勤務先を決めた人も少なくないようです。
介護付き有料老人ホームで働いている人はどうでしょうか。
最も多い回答は同じく「面接1回」(77.5%)で、これは特別養護老人ホームに勤める人よりも10ポイント以上多くなっています。
2位は「勤務予定の事業所・施設の見学」(23.9%)、3位は「事前に履歴書と職務経歴書を送付」(18.3%)でした。
介護付き有料老人ホームの勤務者で特徴的なのは「本社・本部の見学」(12.7%)という回答です。これは、他と比べて特出して多くなっています。
また、「採用説明会への参加」(11.3%)は特養と同じく、他の職場のなかでも一番高い数値です。説明会参加や本社見学での印象も考慮して、勤務先を決めたことがわかります。
「訪問介護」は先輩社員との面談が多いのが特徴
グループホームに勤務している人の場合も「面接1回」(71.4%)が最も多く、次が「勤務予定の事業所・施設の見学」(31.7%)でした。
「事業所や施設の見学」は他の職場よりも若干多く、認知症高齢者の暮らしぶりなど、施設の雰囲気を実際に確認しておきたいと考える人が多いことがうかがえます。
一方、「事前に履歴書のみを送付」「事前に履歴書と職務経歴書を送付」「面接2回」の割合は他の勤務先よりも少なめでした。
次に
デイサービス・デイケアを見てみましょう。
最も多いのはここでも「面接1回」(61.1%)。次いで多いのは「勤務予定の事業所・施設の見学」(24.2%)でしたが、どちらも他の職場と比べると割合は低めとなっています。
訪問介護の場合も、多いのは「面接1回」(71.2%)でした。「採用説明会への参加」(10.8%)の割合も高く、採用説明会を通して理解を深め、面接を受けた人が多いことがわかります。
実際に働いている人からリアルな声を聞きたい、一緒に働く人に会ってみたいという意向も高いのか、「先輩社員との面談」(8.1%)という回答も多くなっています。
どの職場においても「面接1回」の割合がもっとも高く、面接2回に及ぶケースは1割程度のようです。
ただ、
居宅介護支援事業所、人事・経営企画などの管理部門に関しては、「面接2回」が20ポイント以上で他に比べて割合が高く、他の職場に比べてより採用に慎重なことがわかります。
また、利用者の自宅に伺う訪問介護や訪問看護・訪問入浴、それに管理部門を除き、「勤務予定の事業所・施設の見学」という回答も多くなっていました。施設の雰囲気や介護スタイルを確認しておきたいと考える人が多いようです。
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→介護業界への転職活動で、応募から採用まで何をした?~年代別に質問
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