転職活動・就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
<面接の悩み>
気になる有給休暇の利用実態。でも面接では待遇に関する質問はあまりしない方がいい?
良い介護をするには、オンとオフの切り替えが大事だと思うので、有給休暇も有効に使いたいと思ってます。前職では有給休暇が取りにくい雰囲気で苦労したので、今回は入職を決めるまえに、そこをしっかり確認したい。でも面接では待遇の質問はNGって聞きました。本当ですか?
待遇面は、やる気をもって長く働くうえで重要なチェックポイント!
一般には、面接で待遇や雇用面の話はあまりしない方がいいと言われます。面接はやる気をアピールすべき場で、休みや給料のことばかり気にしている印象を与えるのはマイナスだからだと思われます。
でも、本当に待遇面の話をスルーしても良いのでしょうか?
介護業界では、基本的な給与の額は、事業所によって大きくは違いません。もちろん管理職やベテランになると事業所による差も出やすくなります。しかし経験が浅いうちは、そこまで大きくは変わりません。
その一方で、有給休暇のとりやすさや残業の有無といった部分は、事業所によってかなり異なるのが現状です。
たとえば、支給される有給休暇の日数は同じでも、有給休暇の取りやすさ、シフトが融通しやすい雰囲気かどうかで、働きやすさはかなり変わってきますよね。
有給休暇取得率が100%に近い事業所もあれば、取得しにくい事業所も。
残業も同じで、施設の人員に余裕があるかどうかや、上司の考え方でも異なってきます。
こればかりは求人票を見てもわかりません。
気になる待遇の部分をわからないままにしてしまうと、入職してからこんなはずではなかった…と後悔するケースもあります。大事なことに目をつぶって、目先の就職を優先しても、結局は長続きしません。すぐに辞めることになってしまい、長く勤めてくれる人を求めている事業所にとっても、本人にとっても、そして利用者にとってもマイナスです。
有給休暇の取得や残業の有無は、働きやすさやモチベーション、ライフスタイルに関わる重要なポイント。やはり、面接の段階でしっかり確認すべきです。
ただし、確認するには細心の注意も必要。その点については、以下で説明します。
面接が始まった途端、いきなり待遇面の話を切り出すのはNG!
有給休暇や残業などの実情は求人票の記載には現れにくい部分ですので、ぜひ面接で確認してほしいポイントです。
だからといって、面接が始まってすぐのタイミングで、待遇面について質問するのはやめましょう。
面接の本題は、やはり、あなたの仕事に対する熱意や介護への思い、職場における仕事の内容そのものです。そこにいきなり面接の冒頭から「有給休暇の話ですが…」と切り出していっては、面接官にやる気を感じてもらえません。
まずは、あなたの熱意を十分に伝えましょう。そして、仕事内容や事業所の雰囲気などを聞いたあと、話の流れで、残業のことや休日のことが話題にのぼったら、さりげなく、有給休暇の取得率、残業の有無や時間などの実情を尋ねてみましょう。
面接中にそうした話題が出なかったときは、最後に「何か質問はありませんか?」という定番の質問がきたときがチャンスです。「ここで長く働きたいので、もっと詳しく知りたい」という姿勢をアピールすることにもつながります。
面接はお互いの希望をすり合わせる場所。自分が思い描く働き方と事業所の待遇に隔たりがあると感じたら、面接の段階でそのことを伝えた方が良いでしょう。
言葉のチョイスで質問の印象は変わる!
待遇面を面接で確認したほうがいいとはいっても、「有給休暇はちゃんと取れますか?」とか「サービス残業はありますか?」などとストレートすぎる質問のしかたは控えましょう。
自己主張が強いイメージや、わがままな印象を与えかねません。言葉の選び方は慎重に!
どうして有給休暇のとりやすさや残業の有無が気になるのか、質問の意図や背景を述べるようにしましょう。もちろん、その質問の意図が面接官の理解を得られる内容であることが大切。
たとえば、下記のような質問のしかたはいかがでしょうか?
「利用者様に100%集中してサービスを提供するためにも、休日にはしっかり充電したいと思っています。御法人のみなさんは、有給休暇制度をどの程度利用されていますか」
「長年、地域の俳句の会で高齢者たちと交流していて、月1回定期イベントがあります。そこでは介護についての生の声を聞くことができ、仕事にも活かすことができます。できる限り参加したいのですが、有給休暇の制度はどのようになっていますでしょうか」
「平日は仕事をきっちりやりたいので、その分、休日は子どもたちと過ごしたり、学校行事にはできるだけ参加したいと思っています」 …など。
自分の事情を説明しつつ、そこに仕事への意気込みも交えることがポイントです。
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