認知症の方が少人数で共同生活を行うグループホーム。利用者と介護職員が一緒になって、食事や掃除など家事を行うなど、家庭的な雰囲気が特徴です。でもいざ転職してみると、思っていたのとなにか違う。
そこで今回は「グループホーム」に転職した先輩たちの失敗談を、介護求人ナビ編集部からのアドバイス付きでご紹介。せっかくの転職を失敗に終わらせないためにも、ぜひ参考にしてください!
施設内の関係が、まるで友達感覚。マナーは必要ないの?
32歳/女性/久子
アットホームな介護に憧れ、グループホームに転職。でも、いざ働き始めると、“アットホーム”と“馴れ合い”を混同しているんじゃないか? と感じることも。入居者様にはタメ口だし、馴れ馴れしすぎて。さすがにどうなんだろうと思うんですよね。やっぱり仕事なんだし、入居者様への礼儀も必要なんじゃないのかなと。こういう考えは、グループホームには合わないのでしょうか。
《アドバイス》
グループホームの狙いの一つは、認知症の症状を緩和し、進行をできるだけ遅らせること。そこで少人数で共同生活を送り、介護スタッフがサポートしながら、料理や掃除など、入居者各自ができる範囲の家事を一緒にします。家族的な環境のなかでコミュニケーションをとることも大事なポイント。そのため、スタッフや入居者との関係にも、友人や家族と一緒に過ごしているようなアットホームな雰囲気が生まれてきます。
要介護度の高い入居者が多く身体介護が中心の特別養護老人ホームや、ホテルのようなマナーが求められる高級ホームなどとは職場の雰囲気が違うのも当然といえます。
「なぜグループホームで、アットホームなケアが必要なのか?」
「アットホームとはどういうことなのか?」
あなたの中でも、もう一度考えてみてはいかがでしょう?また、それをスタッフ同士で話し合うのもいいかもしれません。
本当の家族であっても、その家ごとに家族の距離感はさまざまです。友達のような親子もいれば、親に対し敬語を使う子供もいます。グループホームの利用者、働くスタッフ…一人ひとり、心地よいと感じる距離感は違うはず。それらの人々が集まって生活するのですから、万人が満足する正解はないでしょう。試行錯誤しながら、最善をつくせば、それが正解といえるのかもしれませんね。
ただし、 “アットホーム”と“馴れ合い”を混同しているというのであれば、話は違ってきます。就業時間にルーズだったり、入居者に対する姿勢に緩みが出たり、仕事に支障をきたすようならば、要注意。そうした馴れ合いが大きな問題につながる可能性もあります。スタッフ同士の話し合いの場で問題提起してみるのも、ひとつの選択肢です。施設をより良くするきっかけを作ることができるかもしれません。
とは言っても、グループホームは他の施設に比べ、距離感が近い傾向があるのは事実。入居者の方に家族のように接するのはどうしても抵抗がある、という人もいるかもしれません。施設の雰囲気の中に溶け込むのが難しいようであれば、グループホーム以外の介護施設への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
その際、自分に合った転職先を選ぶには、面接の際に施設の中を見学させてもらい、ご自身の目で確かめるようにしましょう。
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