介護業界で転職を考えている人にとって、事業者がどんな人材を求めているのか、採用ではどんな点を重視しているのかというのは、ぜひ事前に知っておきたいところ。そこで今回は、首都圏を中心に有料老人ホームやグループホーム、デイサービスなど幅広いサービスを展開している株式会社 木下の介護の施設長・井上容子さんにお話を伺いました。
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お話を聞かせてくださった井上容子さん。パート勤務からスタートし、経験を積むなかで主任、施設長とキャリアアップ。現在「ライフコミューンたまプラーザ」で施設長として活躍中。
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社 木下の介護
介護付有料老人ホーム/住宅型有料老人ホーム/グループホーム/デイサービスセンター/ ショートステイ/訪問介護/居宅介護支援
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー9F
TEL:0120-88-6090(問い合わせ先)
株式会社 木下の介護公式サイト
質の高い介護の提供と幸せを実感できる施設づくりを!
株式会社木下の介護は、木下工務店を母体とする木下グループの一員で、介護保険施行前の1995年から民間企業の先駆けとして介護事業をスタート。介護を必要とされる方を幅広く受け入れたいという思いから、有料老人ホームをはじめ、グループホームや訪問介護、デイサービスなどを首都圏を中心に展開しています。
地域密着という形での事業展開をめざし、エリアに深く根を張っていきたいとのこと。たとえば、施設で開催するイベントに近隣の方々に参加してもらったり、地域ボランティアの方に読み聞かせや楽器演奏をしてもらうなど、地域と一体となった施設づくりをめざしています。
経営理念として掲げているのが、「木下の介護は、『幸せ』をつくります。」。そのシンプルな言葉にこめられた意味と具体的な取り組みについて、「ライフコミューンたまプラーザ」施設長・井上容子さんが次のように話してくれました。
「この理念は、ご入居者様やご利用者様、そのご家族様、施設近隣の方々、そして働く職員のみなさんに向けたもの。それぞれの方が、幸せを実感できる施設づくりをめざすという意味がこめられています。具体的な取り組みとしては、おいしく楽しめる食事にこだわり、新橋演舞場と提携して、月に1回、松花堂弁当を用意したり、看護師が常駐し、常に健康管理にも注意を払っています。また、レクリエーションや季節のイベントを取り入れ楽しく過ごすための工夫も行っています。木下工務店のノウハウを活かした快適な居住空間づくりはもとより、質の高い介護を提供するために、行政で定められた人数よりも手厚く人員を配置。人材育成にも力を入れています」
担当制の導入で、きめ細かな介護を実践
木下の介護の特徴として、井上さんは「担当ヘルパー制」を挙げてくれました。
「ご入居者様一人ひとりに担当ヘルパーがつき、支援しています。そうすることで、それぞれの方に合わせたきめ細やかな介護ができ、ご家族様との連絡も非常にスムーズになりました。ご家族様にとっても、このスタッフに頼めば、しっかりやってくれるというのが明確なので、やりやすいという声をたくさんいただいています」
ご家族とスタッフの距離感もぐっと縮まったと言います。
「たとえば入浴時に汗疹ができているのに気づいたら、すぐに看護師と相談し、ご家族様に往診を提案したり。あるいは、お部屋の動線について、介護の視点から気になる部分があればすぐに相談し、レイアウトを変えたり。
以前だと、ご家族様との面談まで待って、そのときに提案しよう…と、対応が少しずつ遅くなっていました。でも、今は担当者とご家族様との信頼関係ができているので、スピーディに行動を起こすことができます。」
担当ヘルパー制を導入していることで、スタッフに何か良い影響はありますか?
「どのご入居者様に対しても気を配るのはもちろんですが、やはり“担当”となれば、自分が担当しているご入居者様をより幸せにしてさしあげたいという気持ちがわきます。だから、今日のご様子はどうだろうかとか、ご家族様からのお問い合わせに対してこうしようとか、各自が常に積極的に考えながら仕事を進めているなあと感じます」
施設長の井上さんは、そうしたスタッフの気づきに対し、どんどん「すばらしいね!」と褒めるようにしているとか。さらに成功事例は業務報告書に記入し、全員が共有。本人のモチベーションアップだけでなく、他のスタッフの刺激にもなっているそうです。
次回は、木下の介護の人材育成やキャリア支援についてお話を伺います。
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