介護業界で転職を検討している人にとって、事業者がどんな人材を求めていて、採用ではどんな点を重視しているのか、ぜひ事前に知っておきたいところです。そこで今回は、グループホームや都市型軽費老人ホーム(ケアハウス)など幅広い介護サービスを展開する株式会社ココチケアの人財開発室 室長・黒永雄樹さんにお話を伺いました。
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「せっかく未経験からでもしっかり育成できる環境が整っているので、経験者はもちろんですが、将来性がある未経験者もどんどん採用したいと思っています!」と黒永さん。
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社ココチケア
グループホーム/都市型軽費老人ホーム/サービス付き高齢者向け住宅/小規模多機能型居宅介護/訪問介護・看護/デイサービス/居宅介護支援事業所 等
東京都千代田区神田淡路町2−105 ワテラスアネックス12階
TEL:03-5298-2681
株式会社ココチケア公式サイト
受付から面接、採用までのプロセスは、スピード感を大事に
前回までは、ココチケアの理念や人の育成について伺ってきました。今回のテーマは、採用についてです。どのような採用プロセスを実施しているのでしょうか。
「施設ごとに募集・採用を行いますが、まずは本部でWeb媒体やチラシなどに募集を掲載します。そしてファーストコンタクトは本部で受け、それを各施設に伝えて、それぞれの施設で面接するというのが基本の流れ。基本的に履歴書は面接時に持参してもらい、施設長による面接を行います」
応募の受付から面接、採用までの流れのなかで、大事にしているのはどんなことですか?
「スピード感ですね。余計な流れは作らずに、最短で行うのがポイント。通常、応募していただいた後、一週間以内には面接が実施されます。面接の合否もスピーディにお応えし、数日中にはご連絡するようにしています。面接後のスケジュールは人それぞれですが、早ければ、面接の二週間後には働いている方もいますね」
本部で最初に応募を受け付けた際に、働き方や希望する拠点についてアドバイスを行うこともあるそうですね。
「たとえば、グループホームに応募してきた方でも、経験や働き方の希望を聞いたうえで、ケアハウスのほうをお勧めすることも。週2~3日で、なるべく自分のペースで働きたいという方には訪問介護をお勧めしたり。ココチケアは多様な事業を展開していますので、働き方の間口が広い。ですから、自分にはどういう仕事が向いているのかわからないという方も、まずは相談してみてほしいですね。それぞれの方にマッチする職種と施設をご案内できると思います」
聞かせて、コミュニケーションの成功体験
ココチケアが面接で重視して見ているポイントはなんでしょうか?
「お年寄りに限らず、幅広い人に対してのコミュニケーションができるかどうか、ですね。弊社ではコミュニケーションを非常に重んじていますし、それこそが介護職としてのあるべき姿だと考えているからです」
そのために面接では、コミュニケーションにこだわることで、成功した体験談といった具体的なエピソードについて聞くようにしているとのこと。
「仕事での成功体験でもいいし、学生時代やプライベートのことでも構いません。友人と協力して結果を出し、その喜びを分かち合った体験談でもいい。それぞれのエピソードには人間性が出てくるんですよ。だから、そうした具体的なエピソードを面接官とのやりとりのなかで深掘りしつつ、人間性を引き出していきたい。そこから、この方なら弊社に順応できそうだなとか、協調性やコミュニケーションの豊かさといったことを確認させてもらっています」
人生観を知る上でもエピソードはとても重要なポイント。「できれば事前にエピソードを準備してきてもらえればいいですね」と黒永さん。
次回は最終回。「採用したいと思う人」「採用しにくいと思う人」をさらに詳しくお聞きします。
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