介護業界で転職を検討している人にとって、事業者がどんな人材を求めていて、採用ではどんな点を重視しているのか、ぜひ事前に知っておきたいところです。そこで今回は、グループホームや都市型軽費老人ホーム(ケアハウス)など幅広い介護サービスを展開する株式会社ココチケアの人財開発室 室長・黒永雄樹さんにお話を伺いました。
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お話を聞かせてくださった人財開発室室長・黒永雄樹さん。前職では新卒の採用支援を長く担当。その実績を活かし、ココチケアでは人材の採用・定着・育成を担うセクションで活躍中。
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社ココチケア
グループホーム/都市型軽費老人ホーム/サービス付き高齢者向け住宅/小規模多機能型居宅介護/訪問介護・看護/デイサービス/居宅介護支援事業所 等
東京都千代田区神田淡路町2−105 ワテラスアネックス12階
TEL:03-5298-2681
株式会社ココチケア公式サイト
医療・看護・介護が連携しながら、新たな施設にも力を入れる
株式会社ココチケアは、医療法人社団明正会グループの一員として、医療・看護・介護の三位一体による地域密着型のサービスを展開。そのなかの大きな柱がグループホームで、都内を中心に15施設を運営しています。ほかにも訪問介護やデイサービスなど、すべての介護カテゴリーを網羅。さらに、もうひとつの大きな柱に成長しているのが、都市型軽費老人ホーム(ケアハウス)です。
都市型軽費老人ホームは、大都市における住まい対策としてできた新しい種類の高齢者施設。従来の軽費老人ホームから、面積・職員配置などの基準を緩和した、小規模で低料金の老人ホームです。平成27年5月1日現在、東京都にある46施設のうち10施設をココチケアが運営しており、今後も力を入れていきたい事業だとか。
要介護度の軽い方が多く住まうケアハウス。このケアハウスがあることで介護の世界への入り口が増え、働く人にとってのチャレンジしやすさにつながっていると、人財開発室室長・黒永雄樹さんは言います。
「ケアハウスは、生活支援が中心。身体介助の経験がない方や、自分が介護の仕事に向いているかどうかわからないという方に、入門編としてお勧めしています。自立して生活できるご利用者様とのコミュニケーションを通して、お年寄りを介助、サポートしていく仕事が向いているなと思ったら、そこからなだらかにステップアップをしていけます」
さらにココチケアの特徴について、黒永さんは次のように説明してくれました。
「ココチケアは医療法人が母体。グループホームの家族会にも、明正会グループの医師や看護師が積極的に参加しますし、医療と介護の垣根が日頃からとても低いんです。常に顔を合わせているので、遠慮せずに問い合わせや連絡ができる。必要なときにスピーディで密な連携が図れるのは、働くスタッフにとっても大きなメリットです」
日頃から医師や看護師と近い距離で接することで「医療についての知識が豊富になる」という話もよく聞くそうです。
「医療についての知識を持つことで、早い発見や対処につながります。結果的にご利用者様の満足度につながり、スタッフにとってのやりがいにもなっていると思います」
思いやりを持って一歩寄り添う《手当ての心》がサービスの基本
ココチケアがめざすサービスとはどんなものでしょうか?
「われわれにしかできないサービスは何かを考えたとき、私たちの役割は、やはり医療・看護・介護の三位一体となってご利用者様、患者様、ご家族に伴走していくこと。そのベースになっているのが、グループの基本理念である《手当ての心》です」
それはまさに、お母さんが自分の子どもの背中を優しくさするシーンが表す安心感のようなもの。言い換えれば、相手に思いやりを持って、手の届くところまで一歩寄り添うというメッセージが含まれた理念です。実は黒永さん自身も、この《手当ての心》という理念に深く共鳴し、転職先としてココチケアを選んだそうです。
「ものすごくシンプルで、わかりやすい、日本人らしいアイデンティティがもたらした理念だと思っています。《手当ての心》の対象は、ご利用者様だけではありません。一緒に仕事をする仲間に対しても向けられるものです」
相手に思いやりを持って一歩寄り添うというのが基本行動になり、新人スタッフへの気配りや声がけといった行動にもつながっているのだとか。《手当ての心》のスローガンが、気持ちよく働ける職場環境にも浸透しているようです。
そして今、「ココチケアは第二期成長期に入っている」と黒永さんは言います。
「サービスを開始して26年。今まさに大きくジャンプするタイミングと考え、1年後、あるいは2年後に向けて急成長するための成長戦略を立ち上げたところです」
成長戦略では、待遇面や福利厚生、あるいは資格取得支援や教育制度など、働く環境の向上にも力を入れていくとのこと。次回は、その人への思いや育成について、引き続き黒永さんにお話を伺います。
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