世間一般ではお盆休みでも、介護現場は休みなし…。
うらやましくなんかない!と強がりつつも、利用者さんと過ごすうちに和やかなお休みムードに。
そんなほのぼのした日常にほっこりします。
■世間はお盆休み。そのとき、介護施設の職員は?
8月といえば、お盆休み。帰省や旅行が楽しみな季節ですが、介護の仕事はお盆も関係なし!
介護士のせきさん(36)が利用者さんたちと一緒にテレビ中継を見ていると、そこには帰省ラッシュや観光による交通渋滞を伝えるニュースが。
交通渋滞の車の列を見て、「ひどい渋滞!」「大変ね~」なんて、他人事のように話していました。
「旅行なんて行ったらお金がかかるしね」「全然うらやましくない!」と悪態をつきながら、お盆なのにどこにも行けないうさ晴らしをしています。
「うらやましくない!」と言っていたせきさんと入居者さんたちですが、「海なんて久しく行ってないわ」「楽しそうだね」と本音がポツリ。
本当は自由に遊びに行けるのがちょっとうらやましいんです。
そこでせきさんは「今日はもうみんなでゆっくりしよー!」と提案。レクリエーションは中止して、みんなでワイワイ井戸端会議スタート!
自分の家族のこと、戦争の時のこと、最近ハマっていることなど、利用者さんたちからは普段聞けない話が飛び出し、和やかなムードに。お茶を飲みながら昔話に花が咲き、利用者さんも楽しそうです。
外に出かけるのは難しくても、世間がお休みの時は自分たちも「夏休み気分」で楽しみたい、というせきさん。
介護士と利用者さんが一緒になっておしゃべりが続く和やかなひとときに、笑顔あふれる『お休みモード』な一日を過ごせたそうです。
「普段聞けない利用者さんのお話が、ケアに役立つこともある」と語るせきさん。
夏休み気分でリラックスした談笑シーンが目に浮かぶ、素敵なエピソードでした。
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プロフィール
國廣幸亜(くにひろ・ゆきえ)
1976年5月9日大分県生まれ、愛知県育ち。幼少の頃より漫画家を目指し上京。会社員をしながら投稿し続けるも漫画家にはなれず、挫折しかけた頃ホームヘルパーの資格を取得し介護の仕事を始める。1998年講談社BE・LOVE誌上にて『ささら』でデビュー。現在、介護福祉士としての活動も続けながら漫画を執筆。
著書に『介護のオシゴト』(秋田書店刊 全5巻)、『マンガでわかる介護リーダーのしごと』(中央法規刊)、「ほっと!介護日誌〜介護の時代を生きる私たち〜」(秋田書店)などがある。
●姉妹サイト「オアシス介護」でも、介護漫画 連載中
→ オアシス介護【孫娘のガチンコ介護】
認知症の祖父母を介護する、孫娘の実体験を描いた漫画です!