仕事を探す際、まず参考にするのが採用情報。
学生時代、「○○でバイトしてみたいけど、募集してないし……」といった経験をお持ちの方もいますよね。
「募集していないなら、応募してもムダだ」とあきらめるのは簡単ですが、転職活動では時には受け身ではなく、能動的に行動してみることも大切なようです。
訪問ヘルパーとして転職成功したサクライさんの場合は……?
どうしても夢が捨てきれない…!
訪問ヘルパーとして働きながら、バンド活動で成功することを目指すサクライさんは、常に“自分本位”で行動してきたと言います。
「私はもともと介護系の専門学校出身で、卒業後は介護施設に就職しました。
でも、どうしても音楽で食べていきたいという夢を捨てきれず、仕事をしながら夢を目指すことにしたんです」
バンド活動で成功するために介護施設を退職
しかし、サクライさんのバンドメンバーはみな、昼間は何らかの仕事をしていて、スタジオで練習するのは深夜。
「介護施設で働いていると、必ず夜勤があるので、私の都合で練習ができなかったり、練習を休んでしまうことがあり、それが理由で時にケンカになることもあり……。何度も何度も考えて、バンドを取ることを決意。
介護施設は退職しました」
バンドというのはお金が掛かるもの。成功するまではバイトをする必要があるが、急にライブが入ることもあり、練習時間も必要なので、
“時給が良くて、シフトの融通がきいて、家からも近い”という仕事を探したかったのだとか。
「時給・シフト・家からの距離」三拍子揃っていた仕事は…?
サクライさんは介護系の資格を持っていたので、訪問ヘルパーの仕事に狙いを定めて転職活動をスタート。なんとその方法は……
「スタッフを募集しているかどうかは調べもせず、
自宅からも練習場所からも近い介護事業所に片っ端から電話しました。
幸いなことに、連絡した所はどこも丁寧にこちらの話を聞いてくれました。面接でも、バンドをやっていること、急に休むかもしれないこと、けれども担当する仕事はマジメにやる意思があると話すと、『金髪とピアスは、ウチは難しい』という1社以外からはOKをもらいました」
何事にも全力で臨むサクライさんは、専門学校時代に介護福祉士以外にも複数の資格を取り、卒業時には校長から特別表彰も受けた実績の持ち主。人当たりも良く、体力もあるので、“ワガママ”が通ったのかも。
「学生時代から『押しかけて応募』してました」
サクライさんの“成功体験”は、音楽に目覚めた専門学校時代にさかのぼるようです。
「あるボイストレーナーの先生のレッスンをどうしても受けたかったのですが、ホームページを調べても教室などの記載がなかったので、手紙を書きました。
すると、その先生から直接連絡があり、『今は紹介された子しか教えていない』と一度断られてしまいましたが、どうしてもその先生に教えてもらいたくて。
電話で必死に食い下がったところ、OKをもらえました。
思えば高校の時も、バイト募集もしていないパン屋に『バイトさせて下さい!』と、押しかけて、バイトさせてもらっていましたね(笑)」
バイタリティとコミュニケーション能力は、才能!
10代の頃からそれだけのコミュニケーション能力があれば、訪問介護の仕事はまさに天職かもしれませんね。バンド活動はコロナ騒動で完全にストップしたため、訪問のシフトを入れまくっているサクライさんだが、バンド活動再開の目立は一向に立たず、介護事業所のスタッフからはしょっちゅう「もう仕事に集中したら?」と囁かれているのだとか。
労働条件を吟味して、自分の希望に叶ったものを見つけるやり方ももちろんアリだが、「こういう条件で働きたい」と、ハッキリ述べるやり方も、試してみる価値はありそう。
面接でも、気になる条件や待遇があったら、きちんと聞いてみるとあなたの熱意が伝わりますよ。
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